この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 日本産エビ類の分類と生態 1
-
価格:16,500円(本体15,000円+税)
【1992年07月発売】
- 幸せになるための正しい不健康
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2020年11月発売】
- パイロット領事ー祖国を、邦人を護れー
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2023年03月発売】


























[日販商品データベースより]
「大阪の藤村青一氏の主宰する『詩文化』に詩を投じ、この人から云いしれぬ恩恵を受けた」(吉本隆明「過去についての自註」)
吉本隆明の小野十三郎や安西冬衛に見た磊落さは、「詩文化」にあっては、藤村青一と大西鵜之介をとおして実現したと私は解釈したい。
結果的には、その他には瀧口武士、長江道太郎、岡崎清一郎、近藤東、白鳥省吾、岩佐東一郎、川路柳虹、河井酔茗、三木露風、北園克衛、村野四郎、丸山薫、永瀬清子らが誌面を埋め、のち私が知ることになる詩人にあっては、長谷川龍生、浜田知章、飛鳥敬、冬木康、日高てる、港野喜代子、池田克己、向井孝、右原厖、井上靖、志賀英夫、湯口三郎、足立巻一、吉川仁らの名が見える。戦争直後の大阪にあって、全国向けに発信されたスケールの大きな詩誌で、短命ではあったが、図り知れないものがあったと思う。(本書「「詩文化」をめぐって」倉橋健一)
連作詩「悪童」を書き継ぎながら夜ごと道頓堀を徘徊した泉南の星村銀一郎や大西鵜之介らとのかつての交友、この関係の渦をわたしはバタフライ・エフェクトと呼んでみたいが、アナキスト小野十三郎の胸をうったこと、そして、彼らとの記憶が戦後の詩的活動を底の方から支えていたこと、いいかえれば、冨士原清一と同人誌『拉典性民族』を創刊した星村銀一郎、星村と同人誌『ゴルデンバット族』『美爪術師』『ASIA』などを刊行した大西鵜之介、藤村一の詩使徒としての行為、ダダもアナキズムもコミュニズムも塊りとなって蠢いていた一九二〇年代後半から一九三〇年初頭の詩的激流が敗戦後の再会により姿をかえて小野十三郎の詩精神に蘇ったと受けとめると、『ゴルデンバット族』『美爪術師』『詩使徒』『詩文化』復刻の意義に新たな光が生まれるのではないか。(本書「藤村一のこと」季村敏夫)
これまでの近現代詩史の中、大阪は大きな空白を残したままであった。そのモダニズムに彩られた空白は、戦後、安西冬衛、小野十三郎を一つの軸としながら、藤村雅光・一兄弟という特異な個性に支えられながら、吉本隆明の詩人としてのはじまりの場であった『詩文化』をうんだ。
ここに初めて、道頓堀モダニズムと戦後大阪の『詩文化』の営みが描かれる!
「詩文化」をめぐって 倉橋健一
藤村一のこと 季村敏夫
大西鵜之介のこと 林大地
藤村一 詩集抄(1929-1948)