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[日販商品データベースより]
「OpenModelica」(オープンモデリカ)は、近年、脚光を浴びている「モデルベース設計」「モデルベース開発」を手軽に始めることができる、オープンソースソフトウェアです。
「OpenModelica」は、電気・磁気・機械・流体・熱といった複数の物理ドメインを横断的に扱える点が大きな特長です。たとえば、モータの電気回路と回転機構、さらに発熱や放熱といった現象をモデル化することができます。Windows上で動作し、単一のウィンドウ内でモデル作成、シミュレーション実行、結果のグラフ表示まで完結するため、作業の流れが分かりやすく、初学者でも取り組みやすい設計となっています。高価な3次元シミュレーションツールに比べ、軽快で直感的に操作できる点も魅力です。
もっとも、オープンソースであるがゆえに、インストール手順や初期設定、ライブラリの扱い方などで戸惑うこともあります。そこで本書では、特に前半部分において、導入から基本操作までを丁寧に解説し、つまずきやすいポイントを具体例とともに説明しています。
改訂版となる本書では、初版の構成を踏襲しつつ、内容の充実を図っています。電子回路を中心とした電気ドメインの解説を基礎に据えながら、磁気・機械・熱といった他ドメインの内容を拡充しました。さらに、執筆時点での最新バージョンを用いて操作画面を再キャプチャし、実際の画面と書籍の内容が一致するよう配慮しています。これにより、読者が迷うことなく学習を進められるようになりました。
通常、電気機器の消費電力や温度上昇の予測といった解析は、専門的な数式処理や高度な知識を必要とします。しかし「OpenModelica」では、GUI上で抵抗や電源、コンデンサなどの部品を配置し、配線する感覚でモデルを構築できます。あとはシミュレーションを実行するだけで、時間変化や波形をグラフで確認することが可能です。理論と実践を結び付けながら学べる点は、大きな学習効果をもたらします。
本書が、モデルベースデザインへの第一歩となり、「OpenModelica」を活用した新たな設計・解析の世界に踏み出すきっかけとなれば幸いです。