この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ごまめの歯ぎしり
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2024年08月発売】
- Carrying Happiness
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2025年10月発売】
- ナハトムジーク
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2024年10月発売】
























[日販商品データベースより]
伝統的宗教は何を語り,何を問題にしているのか。現代では宗教的な真理は自明なものではない。これは伝統と現代の分断にほかならない。この問題に真正面から応えたのは,ドイツ出身でアメリカで活躍したプロテスタント神学者パウル・ティリッヒ(1886-1965)であった。
バルトやブルトマンをはじめ多くの神学者も課題に挑んだが,ティリッヒの独自性は,啓示論を踏まえて宗教の根源に迫る神学的=宗教哲学的な思索にあった。
彼は宗教的経験の根源である啓示に立ち戻り,そこから意味のある「語り」を生み出す。著者はこうした思想基盤が形成される中期思想の転換期である1919-35年に焦点を絞って考察する。
宗教的体験の基礎構造と,古典哲学や現象学の影響を受けた意味論から,哲学的人間学と実存哲学に関わる存在論に向かう二つの基礎理論の形成について,その根拠と過程を統合的に検討する。
ティリッヒは1933年にドイツからアメリカへ亡命した。この時期の資料が少なく研究は進展しなかった。近年,講義録などの資料が公刊され,主要著作とともに新たな「教義学講義」や「人間学講義」などの講義資料を駆使して,中期の思想的転換の実態が明らかにされている。
本書によりティリッヒの前期と後期を結ぶ,転換期における中期思想の推移が分析され,ティリッヒ宗教思想の本質が解読された。キリスト教や宗教に関心を持つ読者にとって必見の書である。
序論
第1章 前期ティリッヒの宗教哲学と啓示論
第2章 突破概念T:20世紀の神学潮流の整理とティリッヒ神学の位置
第3章 突破概念U:啓示の動的な生成過程の解明
第4章 前期ティリッヒの形而上学:啓示の出来事とその語り
第5章 宗教の根源への問い:信仰における確実性と懐疑
インタールード:1920年代の宗教哲学的思索の展開(1919-35)
第6章 中期ティリッヒの人間論:自由と有限性について
第7章 「問いと答え」の場としての人間
結論 1920・30年代の宗教思想の統合的解釈
あとがき
文献表
索引