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[日販商品データベースより]
気候変動、資本主義、国家と社会、絡み合う危機の本質は何か
地球上のあらゆる生命体と自然環境を巻き込みながら未曽有のエコロジー的危機が進行している。もはや人間以外の存在や物質をも視野に含まなければ解決不可能なこの問題に、人間が挑まなければならない現在、利害を異にするアクターたちの包摂と排除をともなう政治が展開している。深まる資本主義の危機にともなう社会‐自然の破局を回避する政治はいかにして可能か。人新世、人間中心主義、環境正義、採掘主義、ファシズム、人種主義など数々のテーマを分析し、ノン・ヒューマンを含む道徳的共同体を構想する。
「資本主義と国家がボロメオの環のように固く絡み合いながら現実政治の危機が深まる中で、異質な他者を敵と認定し徹底的に排除し暴力を行使するむき出しのパワーポリティクスが展開している。このように深刻さを増している「危機の二〇年」を乗り越えていけるかどうかの重要なフェーズに入っているのは確かだ。やはり、この現実的な政治と理想的な倫理との間の大きなギャップを直視し、その間を狭めていくように努力しなければ、やがて破局へと突入していくことになるのは必定のように思われる。」(本書より)
◎目次
序章 包摂/排除の政治的エコロジー――「新たな危機の二〇年」
第一章 気候正義の政治――そこにはノン・ヒューマンも含まれるのか
第二章 プラネタリー・ヘルスの危機――〈健康/病気〉の政治に関する一考察
第三章 マル チ・スピーシーズ世界における「人間の安全保障」――人新世における「人間の条件」
第四章 エコロジカル・ジャスティスにおける未来世代への責任問題
第五章 過度な採掘主義の行方――資本の構成的外部をめぐる政治
第六章 入植者植民地主義という生態学的暴力――パレスチナ問題の位相
第七章 資本新世末期における終末ファシズムのディストピア/ユートピア