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[日販商品データベースより]
本書は、既刊の多くの刑法入門書とは異なり、試験科目としての刑法を突破するための、受験生を対象としたガイドブックです。最大の特徴は、情報の取捨選択を極端なまでに行い、受験生が理解しておかなければならない最低限の知識と考え方だけに絞って解説をしている点です。また、初学者の皆さんが楽しく学べるように、以下のような文章をたくさん使っています。
・「両説の対立内容を正確に理解することは初学者にとって難解であり、『入門刑法』の役割をはるかに超える。そこで、当面は判例実務の立場といわれる(部分的)犯罪共同説の考え方をしっかり理解しておけばよい」
・「初学者にとっては難問であるからスルーしてかまわない。横領罪と背任罪は法条競合の関係に立つという結論だけ覚えておけば十分である」
・「受験生にとって大変わかりにくいところである。したがって、初学者はすぐにその内容を理解できなくてよい。『基本刑法T―総論』や『応用刑法T―総論』の該当部分と本講を照らし合わせながらじっくり読むことを繰り返すことにより、いずれは理解できるようになるので心配しなくてよい」
・「できる限り丁寧な説明を心がけたつもりではあるが、依然として『共犯と身分』の問題は難しいと感じている人は少なくないであろう。しかし、それは誰もが体験することであるから心配しなくてよい。日を改め、何回も読みこむことにより少しずつ理解が深まるはずである」
なお、本書は刑法学習の土台を固めるための入門書なので、決して簡単なことばかり並べているわけではありません。じっくり、何度も読み込んで、本書の内容をしっかり頭に定着することが大切です。
司法試験受験をめざす高校生や、既に刑法の学習をある程度進めている人が知識の漏れを防ぎ、理解を深めるためにも最適です。
本書が、「暗記型」の学習から、「思考型」への学習の転換を図るための道しるべとなることを願っています。