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青幻舎 諏訪敦
点
「私たちは互いに別れの挨拶を何度リフレインしても、またその絵の前に立てば、出合い直したような心持ちになれる。」(宮本武典 キュレーターノート「きみはうつくしい、さよなら」より)花、果物、豆腐など脆く壊れやすいモチーフからはじまる「どうせなにもみえない」、亡き人々の肖像画を描く「喪失を描く」、作家自身の家族をモチーフとした「横たえる」、描き下ろしの静物画14点からなる「語り出さないのか」、絵画・人型・ドローイングで構成される「汀にて」の5章からなる個展の全体像を伝える作品集。展覧会風景を含めた図版に加え、小説家 藤野可織が諏訪の作品をオマージュとして書き下ろした短編「さよなら」を収録。リサーチプロジェクト型の絵画制作が国内外で高く評価される画家、諏訪敦の本質を示す一冊。コロナ禍にはじまったアトリエでの内省と孤立、戦争や災害で揺らぐ外界をよそに、母を介護し看取るまでの静かな日々の中で、「人間を描きたいという気持ちを徐々に失っていった」と語った諏訪が、再び人間を描けるようになるまでの克服の過程を開示するドキュメンタリーであり、精緻な眼と指を持つ故に「見ること、描くこと」を己に厳しく問い続けてきた作家の、現在進行形の思索と創造をまとめた。
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[日販商品データベースより]
「私たちは互いに別れの挨拶を何度リフレインしても、またその絵の前に立てば、出合い直したような心持ちになれる。」(宮本武典 キュレーターノート「きみはうつくしい、さよなら」より)
花、果物、豆腐など脆く壊れやすいモチーフからはじまる「どうせなにもみえない」、亡き人々の肖像画を描く「喪失を描く」、作家自身の家族をモチーフとした「横たえる」、描き下ろしの静物画14点からなる「語り出さないのか」、絵画・人型・ドローイングで構成される「汀にて」の5章からなる個展の全体像を伝える作品集。展覧会風景を含めた図版に加え、小説家 藤野可織が諏訪の作品をオマージュとして書き下ろした短編「さよなら」を収録。リサーチプロジェクト型の絵画制作が国内外で高く評価される画家、諏訪敦の本質を示す一冊。コロナ禍にはじまったアトリエでの内省と孤立、戦争や災害で揺らぐ外界をよそに、母を介護し看取るまでの静かな日々の中で、「人間を描きたいという気持ちを徐々に失っていった」と語った諏訪が、再び人間を描けるようになるまでの克服の過程を開示するドキュメンタリーであり、精緻な眼と指を持つ故に「見ること、描くこと」を己に厳しく問い続けてきた作家の、現在進行形の思索と創造をまとめた。