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[BOOKデータベースより]
道元禅師と双璧をなす日本曹洞宗のもう一人の祖師、瑩山紹瑾禅師による連続講義の記録『伝光録』―仏法は自ずからあるのではなく、師から弟子への「伝灯」によって現前する。多くの門弟を指導し、曹洞教団の基礎を築いた瑩山禅師。『正法眼蔵』と並び二大宗典とされる『伝光録』を味わい学ぶ、正確かつ流麗な現代語訳の決定版。
釈迦牟尼仏
[日販商品データベースより]摩訶迦葉尊者
阿難陀尊者
商那和修尊者
優婆崛多尊者
提多迦尊者
弥遮迦尊者
婆須密多尊者
仏陀難提尊者
伏駄密多尊者
脇尊者
冨那夜奢尊者
馬鳴尊者
迦毘摩羅尊者
龍樹尊者
迦那提婆尊者〔ほか〕
本書は、瑩山紹瑾(けいざん じょうきん 1264-1325。日本曹洞宗開祖の道元禅師から第4世の法孫。能登總持寺の開山)禅師の主著『伝光録(でんこうろく)』を現代語訳して、注解を施したものです。
瑩山禅師は越前(福井県)出身の禅僧で、13歳のときに永平寺二祖の懐弉(えじょう)禅師に就いて得度したのち、宗派の壁を越えて仏法を求め修行を重ねるとともに、後進の育成にも力を注ぎ、教線が拡大していく曹洞教団の礎を築いた人物です。
その瑩山禅師の主著が『伝光録』(2巻)で、釈尊から自身の師である懐弉禅師までの「1仏+インド28祖+中国22祖+道元禅師+懐弉禅師」=計53人の仏祖を取り上げ(全53章)、お一人お一人にまつわる、@公案、A悟りのきっかけ、Bその解説、C偈頌(詩で讃える)の要素でもって各章が構成されています。その筆致は、時空を超えて〈ローソクからローソクへ灯火をつないでいくように〉仏法を伝えてくださった53人の仏祖への敬意に満ちたものとなっています。
日本の曹洞宗においては、道元禅師と瑩山禅師を「両祖」と尊称して同格に位置づけています。なお、その禅風は、道元禅師の「厳しさ」に対して、瑩山禅師には「温かさ・優しさ」が感じられると著者は評します。そこには、「正伝の仏法」を継承するため出家僧侶の育成に努められた道元禅師に対して、瑩山禅師が、室町期以後に在家信者が増加していった曹洞教団を前に「正伝の仏法」を一般の人たちにも解りやすく伝えていこうとされた〈信者目線〉の姿勢があったのではないかと推察されます。
道元禅師ほどには知られていない瑩山禅師の思想や仏教観を、主著の読解によって学ぶことを通して、仏教に関心を寄せるわたしたちに、仏教が〈いま、ここ〉に伝えられているということの意味を教えてくれる一冊です。