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[日販商品データベースより]
本書の概要
教科の価値、知識・技能の総合的理解、個別最適な学びと協働的な学び、数学的表現、新たな単元構成…。これまでの算数授業と一線を画した内容が詰まった事例&解説! 真の能力ベイスの授業がここにある!!
本書からわかること
次期学習指導要領に向けて算数科で考えていくべきこと
現在、中教審では次期基準策定に向けた議論が活発に進められ、算数科・数学科においてもこれまで能力ベイスの授業づくりを継承していくことが打ち出されています。深い学びの充実、見方・考え方と資質・能力の関係の明確化、中核的な概念等を軸にした教科の本質としての内容や方法の再検討、さらには学びに向かう力・人間性の再確認などを話題にしながら、現行学習指導要領が目指してきた授業づくりをより確かなものにしていかなければいけません。また、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を教育DX などの動きと連動させながら取り組んできたことなどにもその意義と価値の再確認も求めています。
WHY、WHAT、HOWで描く数学的な授業!
本書では、3つの視点と9つのテーマで構成されています。まずは3つの視点から授業づくりの方針を整理します。一つ目の視点Tは、Why「なぜこの内容を学ぶのか」です。まず「育成すべき能力は何か」を明らかにしていきたいということです。二つ目の視点Uは、What「何を学ぶのか」です。これは内容知と方法知の側面から考えていきます。知識の部分と方略の部分をこれから考えていきたいということです。三つ目の視点Vは、How「いかに学ぶのか」です。「単元のまとまり」というスパンで、能力育成、概念形成等に向けた営みを描くということが重要です。次代の算数の授業を支える単元開発のコンセプトを追究していきます。
次期指導要領を見据えた9つのテーマ
そして、上記の3つの視点の下で、下記の9つのテーマが設定されています。
テーマA「教科の価値の自覚化を目指す授業展開の在り方」
テーマB「高次の資質・能力の獲得に向けた単元の在り方」
テーマC「カリキュラム・オーバーロードの解消を目指す基準性の捉え方」
テーマD「個別最適な学びの実現に向けた教材研究の進め方」
テーマE「豊かな人間性の構築を図る協働的な学び」
テーマF「数学的コミュニケーションの充実を図る数学的表現の価値」
テーマG「学年・領域を超えた汎用性のある能力獲得を目指す単元開発」
テーマH「領域構成の主旨を踏まえた新しい単元構成」
テーマI「情報伝達・共有のパラダイムの転換と算数の授業」
以上の「3つの視点と9つのテーマ」から、本書が目指していることは極めてシンプルで、かつ明快です。それはまだ道半ばで、次期改訂でもその方向性が継承される能力ベイスの授業づくりというものを追究していくということです。その実現に向けて、本書がチャレンジする方々のネットワーク構築の推進につながることを期待しています。