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[BOOKデータベースより]
ストーリーからひもとく、科学的データにもとづく「ネット空間の歩き方」
第1章 SNSが当たり前の世界
[日販商品データベースより]第2章 ネットの言葉がナイフになるとき
第3章 SNSが心に与える影響
第4章 ウソやデマが広がるわけ―フェイク情報の仕組み
第5章 AI時代のフェイク情報―「withフェイク2.0時代」って?
第6章 SNSのうまい話にはワナがある?
第7章 明日からどうする?―安全にネットとつきあうために
被害者にも加害者にもならないために! 親子で考えたい「人類総メディア時代」のネットの歩き方
──「はじめに」より抜粋──
SNSに動画を投稿したり、自分の気持ちを文章で発信したり、アイディアを世界に広げたりすることも、スマホひとつでできてしまいます。こうした変化はとてもすばらしいことです。
けれどその一方で、ネットにはウソや人を傷つける言葉もたくさんまぎれています。また、他人と自分を比べて自信をなくしたり、思いがけずトラブルに巻きこまれたりすることもあります。
これらの問題は、ただ「スマホが悪い」「SNSが怖い」と片づけられるものではありません。
そこには、私たち人間の心のあり方――「どう伝えるか」「どう向き合うか」「どう生きるか」といった、人としての土台が大きく関わっています。
つまり、スマホやSNSの使い方を学ぶことは、「人間としての力」を育てることにもつながっているのです。
私は大学でSNSやインターネットの研究をしている学者ですが、家では三人の子ども(10歳、2歳、1歳)を育てているお父さんでもあります。
スマホをいつから持たせるか、どんなルールを作ればよいか、いつも悩みながら試行錯誤しています。
この本では、研究と子育ての両方の経験をもとに、子どもたちが安全に、楽しくネットとつき合えるヒントを紹介していきます。
この本は、小学生〜高校生のみなさんに向けて書いています。
でも、できればおうちの人といっしょに読んでもらいたいと思っています。スマホやネットを安心して使っていくには、子どもだけではなく、大人といっしょに考えることがとても大事だからです。
これからの社会を生きるみなさんが、スマホやネットの力を上手に使って、自分らしく未来を切りひらいていけるように。この本が、そのための第一歩になることを願っています。