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アジア遊学 309
勉誠社 遠藤耕太郎 濱田寛 吉見健夫
点
日本文学史は、外国文化の圧力―外圧―という脅威と向き合う心の葛藤の歴史である。古代日本の人々は、文字(漢字)や仏教・中国思想の外圧、国家制度や白村江の戦いと壬申の乱といった政治的・軍事的外圧、文学作品や唐物と呼ばれる輸入品の外圧など様々なかたちで現れた外圧としての中国文化に対して、どのように葛藤し、そこから何を創造していったのか。『万葉集』や『源氏物語』などをはじめとする和歌や散文作品、漢詩文を、奈良と平安の二つの時代に分けて取り上げ、国際環境や国際感覚の異なる時代背景のもと、中国文化と格闘し、換骨奪胎、あるいは克服、憧憬しながら、文学を創造した人々の心の様相を探る。
総論 古代前期:外圧としての漢字に向き合う総論 古代後期:「外圧」から「内なる規範」への展開第1部 古代前期(奈良時代まで)(『古事記』「酒楽の歌」について―宴のうたと場;唐の外圧と額田王;柿本人麻呂と《外圧》;山部赤人による呪性の回復;『万葉集』遣唐使関連歌考―漢語漢文世界でやまとうたをよむこと;和銅−神亀年間の国際環境と大伴旅人―香椎浦と松浦川にみる風流心;七〜九世紀東アジアの国際環境と日本漢詩)第2部 古代後期(平安時代)(『土左日記』における漢詩の表記方法;『伊勢物語』はどう人の心をかたちづくるか―外圧としての仏教を視点に;『うつほ物語』の列挙表現―賦の視点から;『枕草子』と漢籍―中国文化の〈外圧〉と宮廷社会の〈内圧〉の均衡;『源氏物語』の音楽―紅葉賀巻にみえる「外来の音楽」の内面化の方法;桐壺巻における長恨歌引用の意義―桐壺帝の寵愛とその典型化;平安時代の漢詩文―転換期としての宇多朝とその前後)
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[BOOKデータベースより]
日本文学史は、外国文化の圧力―外圧―という脅威と向き合う心の葛藤の歴史である。古代日本の人々は、文字(漢字)や仏教・中国思想の外圧、国家制度や白村江の戦いと壬申の乱といった政治的・軍事的外圧、文学作品や唐物と呼ばれる輸入品の外圧など様々なかたちで現れた外圧としての中国文化に対して、どのように葛藤し、そこから何を創造していったのか。『万葉集』や『源氏物語』などをはじめとする和歌や散文作品、漢詩文を、奈良と平安の二つの時代に分けて取り上げ、国際環境や国際感覚の異なる時代背景のもと、中国文化と格闘し、換骨奪胎、あるいは克服、憧憬しながら、文学を創造した人々の心の様相を探る。
総論 古代前期:外圧としての漢字に向き合う
[日販商品データベースより]総論 古代後期:「外圧」から「内なる規範」への展開
第1部 古代前期(奈良時代まで)(『古事記』「酒楽の歌」について―宴のうたと場;唐の外圧と額田王;柿本人麻呂と《外圧》;山部赤人による呪性の回復;『万葉集』遣唐使関連歌考―漢語漢文世界でやまとうたをよむこと;和銅−神亀年間の国際環境と大伴旅人―香椎浦と松浦川にみる風流心;七〜九世紀東アジアの国際環境と日本漢詩)
第2部 古代後期(平安時代)(『土左日記』における漢詩の表記方法;『伊勢物語』はどう人の心をかたちづくるか―外圧としての仏教を視点に;『うつほ物語』の列挙表現―賦の視点から;『枕草子』と漢籍―中国文化の〈外圧〉と宮廷社会の〈内圧〉の均衡;『源氏物語』の音楽―紅葉賀巻にみえる「外来の音楽」の内面化の方法;桐壺巻における長恨歌引用の意義―桐壺帝の寵愛とその典型化;平安時代の漢詩文―転換期としての宇多朝とその前後)
日本文学史は、外国文化の圧力―外圧―という脅威と向き合う心の葛藤の歴史である。
古代日本の人々は、文字(漢字)や仏教・中国思想の外圧、国家制度や白村江の戦いと壬申の乱といった政治的・軍事的外圧、文学作品や唐物と呼ばれる輸入品の外圧など様々なかたちで現れた外圧としての中国文化に対して、どのように葛藤し、そこから何を創造していったのか。
『万葉集』や『源氏物語』などをはじめとする和歌や散文作品、漢詩文を、奈良と平安の二つの時代に分けて取り上げ、国際環境や国際感覚の異なる時代背景のもと、中国文化と格闘し、換骨奪胎、あるいは克服、憧憬しながら、文学を創造した人々の心の様相を探る。