- ドゥルーズの哲学原理
-
- 価格
- 1,485円(本体1,350円+税)
- 発行年月
- 2025年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065410844
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[BOOKデータベースより]
哲学史研究、精神科医との協働、芸術論など、多様な顔をもつジル・ドゥルーズ(一九二五‐九五年)。『差異と反復』、『意味の論理学』から『シネマ』、『フーコー』に至るその著作を「読む」ことはいかにして可能か?その問いとともに、二〇世紀最後の哲学者が残した思考の根源にある法則に迫る。「読む人」である著者渾身の一冊、増補改訂を経た決定版。
第1章 自由間接話法的ヴィジョン―方法(自由間接話法;哲学研究の課題;哲学の課題)
[日販商品データベースより]第2章 超越論的経験論―原理(超越論哲学と経験論哲学;無人島;出来事;超越論的な原理;超越論的な原理の発生)
第3章 思考と主体性―実践(思考の強制;思考の習得と方法;物質に付け加わる主体性)
第4章 構造から機械へ―転回(ガタリとの出会い;構造と機械;構造と構造主義;セリー、ファルス、原抑制;『アンチ・オイディプス』と分裂分析)
第5章 欲望と権力―政治(ミシェル・フーコーの歴史研究;『監獄の誕生』における二つの編成;権力と二つの編成;一元論と二元論;欲望と権力;欲望のアレンジメントと権力装置―『千のプラトー』の理論的位置)
今日に至るまで絶大な影響を及ぼし、議論を引き起こし続けているフランスの哲学者ジル・ドゥルーズ(1925-95年)は、デイヴィッド・ヒュームやアンリ・ベルクソンなどを対象とした哲学史研究から学問的経歴を開始し、主著『差異と反復』(1968年)、そして『意味の論理学』(1969年)を公刊して、その地位を確かなものとした。
飛躍を求めたドゥルーズは、精神科医フェリックス・ガタリ(1930-92年)との「二人で書く」企てに挑戦し、物議を醸した『アンチ・オイディプス』(1972年)、『千のプラトー』(1980年)を送り出す。さらに晩年には映画論や芸術論に取り組み、その全容は公刊が始まった講義録を通して、より明らかになりつつある。
こうした多彩な相貌を見せるドゥルーズの「哲学」全体を貫く「原理」はあるのか? あるとすれば、それはどのようなものだったのか? 「20世紀最後の哲学者」の方法と対象を精緻に分析し、その核心と実践的意義に迫った本書は、広く評価され、多くの読者を得てきた。生誕100年、没後30年を迎える2025年、改訂を施し、新稿を加えた決定版として、講談社学術文庫に登場する。
[本書の内容]
第I章 自由間接話法的ヴィジョン――方 法
1 自由間接話法
2 哲学研究の課題
3 哲学の課題
第II章 超越論的経験論――原 理
1 超越論哲学と経験論哲学
2 無人島
3 出来事
4 超越論的な原理
5 超越論的な原理の発生
第III章 思考と主体性――実 践
1 思考の強制
2 思考の習得と方法
3 物質に付け加わる主体性
第IV章 構造から機械へ――転 回
1 ガタリとの出会い
2 構造と機械
3 構造と構造主義
4 セリー、ファルス、原抑圧
5 『アンチ・オイディプス』と分裂分析
第V章 欲望と権力――政 治
1 ミシェル・フーコーの歴史研究
2 『監獄の誕生』における二つの編成
3 権力と二つの編成
4 一元論と二元論
5 欲望と権力
6 欲望のアレンジメントと権力装置
文献一覧
研究ノート
I 自然主義について
II 総合的方法
III 法/制度/契約
IV 個の心と衆の心
V 国家と考古学
追加された研究ノート
I スピノザにおける個体の概念と微分法
II 類似的他者の概念
III ドゥルーズの政治的発言
IV 絵画とアナロジー
V 目と手、ビジュアルとマニュアル、エジプトとギリシア