- 戦前日本の「聖地」ツーリズム
-
キリスト・日蓮・皇室
NHKブックス 1294
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2025年05月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784140912942
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[BOOKデータベースより]
無邪気な日常語に「排除」の歴史を見通す。いま「聖地」の巡礼とは宗教や漫画の「ご当地めぐり」を指し、個人の嗜好にもとづいた自由な行為だが、昭和戦前期は違った。同調しない人を非難し排除する、強い圧力を伴ったのである。本書は、はじめは教養主義エリートの西洋への憧れから生まれ、一般大衆へと広がった「聖地」めぐりのブームが、いかに発展し、社会の中の同調圧力を生み出すに至ったかを解明する試みである。この過程に、「全国的鉄道網の整備によるツーリズムの大衆化」が強く作用したことは、これまで看過されてきたのではないか―実力派の歴史家が描き出す、瞠目の日本〈感情〉近代史!
「聖地」の日本化
[日販商品データベースより]「日蓮と基督」―高山樗牛と田中智学の日蓮像
教養主義と日蓮ツーリズム―身延山、富士身延鉄道、高山樗牛
天皇崇敬の〈宗教〉化―大逆事件と天皇の代替わり
明治神宮と渋沢栄一―意図せざる「聖地」の創出
〈体験〉と〈気分〉の共同体―大正期以降の伊勢神宮・明治神宮参拝ツーリズム
日蓮の「聖地」と明治神宮―田中智学による「聖地」の規範化
「聖地」のセット化(1)―橿原神宮と「三大神宮」
「聖地」のセット化(2)―田中智学の「五大聖地」巡拝
「聖地」のセット化(3)―大軌グループと「三聖地」
総力戦体制と「聖地」ツーリズム―「自粛」下のツーリズムを正当化する論理
キリスト発、日蓮経由、皇室ゆき
「橿原に行かざれば人にあらず」(『橿原神宮と建国奉仕隊』1940年)
〈正しさ〉をふりかざして他者を抑圧する「ふつうの人びと」が生まれるまで――無邪気な日常語の背景に「排除」の歴史を見通す!
いま「聖地」の巡礼とは宗教や漫画・アニメにかかわる「ご当地めぐり」を指し、個人の嗜好にもとづいた自由な行為だが、昭和戦前期は違った。同調しない人を非難し排除する、強い圧力を伴ったのである。
本書は、はじめは教養主義エリートの西洋への憧れから生まれ、一般大衆へと広がった「聖地」めぐりのブームが、いかに発展し、社会の中の同調圧力を生み出すに至ったかを解明する試みである。
この過程に、「全国的鉄道網の整備によるツーリズムの大衆化」が強く作用したことは、これまで看過されてきたのではないか――? 実力派の歴史家が描き出す、瞠目の日本〈感情〉近代史!
序 章 聖地の日本化
第一章 「日蓮と基督」 ――高山樗牛と田中智学の日蓮像
第二章 教養主義と日蓮ツーリズム――身延山、富士身延鉄道、高山樗牛
第三章 天皇崇敬の〈宗教〉化 ――大逆事件と天皇の代替わり
第四章 明治神宮と渋沢栄一 ――意図せざる「聖地」の創出
第五章 〈体験〉と〈気分〉の共同体――大正期以降の伊勢神宮・明治神宮参拝ツーリズム
第六章 日蓮の「聖地」と明治神宮 ――田中智学による「聖地」の規範化
第七章 「聖地」のセット化(T) ――橿原神宮と「三大神宮」
第八章 「聖地」のセット化(U) ――田中智学の「五大聖地」巡拝
第九章 「聖地」のセット化(V) ――大軌グループと「三聖地」
第十章 総力戦体制と「聖地」ツーリズム ――「自粛」下のツーリズムを正当化する論理
終 章 キリスト発、日蓮経由、皇室行き