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[BOOKデータベースより]
われわれはなぜ、アジア映画を観ようとするのか。それは端的にいって、自分たちよりも強い人間を見たいからである。過剰なまでの混沌と豊饒に魅惑されつづけた60年の身体的思考の集成。
方法論的文章(アジア映画論序説;「アジア映画」の「アジア」とは何か ほか)
[日販商品データベースより]二〇一〇年以降の映画評(リティー・パン『飼育』;婁〓『二重生活』 ほか)
アジア映画をめぐる書物(韓燕麗『ナショナル・シネマの彼方にて』;三澤真美恵編『植民地期台湾の映画』 ほか)
映画日誌(ソウル 1979;ピョンヤン 1992 ほか)
「アジアの少なからぬ地域では一党独裁や軍事政権、非寛容の政教一致が人々を不当な抑圧状態に置いているため、一見したところ何もかもが自由なように見える日本に比べ、はるかに困難な状況のなかで人間が生きることを強いられている。ではわれわれはなぜ、そのようなより過酷な生活から生まれてきたアジア映画を観ようとするのか。それは端的にいって、自分たちよりも強い人間を見たいからである。アジア映画がわれわれに訴えかけてくるのは、それが娯楽アクションであれ、メロドラマであれ、近代史を批判する社会派作品であれ、そこには自分たちよりもはるかに強く忍耐と寛容に満ちた人間たちの生き方が描かれているからに他ならない。強い悲嘆を知る者は、同時に強い歓喜を体験できる者でもある。困難な社会のなかで自分たちとはいったい何者であるかという問いを間近に突きつけられ、それに真剣に答えようとする人間が描かれているとき、そのフィルムは思いがけない強度を獲得する。よく探求する者はより大きな自由に到達する。より深い心の慰めを体験する。」(「アジア映画を観るということ」より)
過剰なまでの混沌と豊饒に魅惑されつづけた、60年に及ぶ身体的思考の集成。