田中小実昌哲学小説集成 ３

中央公論新社
田中小実昌　

• 価格: 4,180円（本体3,800円＋税）
• 発行年月: 2025年03月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784120059032

内容情報

[BOOKデータベースより]

１９８２〜９７年発表の１４篇。全篇単行本未収録作品集。ある日は小林秀雄。ある日はニーチェ。さて今日は？これまで知られてこなかった短篇群が明らかにする、コミさんの思考の足跡。著者晩年の代表的シリーズ「哲学小説」を初集成（全３巻）。解説―佐々木敦。生誕１００年記念出版。

[日販商品データベースより]

田中小実昌　生誕100年記念刊行



『ポロポロ』から『アメン父』へ――。

幼少期、従軍、復員ののち東大哲学科入学。

米軍基地のアルバイトで暮らし、翻訳家、小説家となって後も、コミさんは哲学に関心を持ち続けた。

映画館への途中で、バスの旅で。カバンに忍ばせた文庫本に、文句と注釈をつけながらも読み続ける。

そんな日々が、いつしか「小説」となる……。



「哲学」「宗教」「小説」の三位一体のかんけいの謎を追究し、著者晩年の代表的シリーズとなった「哲学小説」を初集成（全三巻）。

第�V巻は「カント通りまで百メートル」（1982）から「ＬＡにいるのかな」（1997）まで、単行本未収録作品14篇をまとめる。

〈解説〉佐々木敦



［全巻構成］

第�T巻　『カント節』『モナドは窓がない』（全11篇所収）／巻末対談：柄谷行人／平岡篤頼／井上忠

第�U巻　『なやまない』『ないものの存在』（全10篇所収）／巻末対談：池内紀＋堀江敏幸／保坂和志＋石川忠司

第�V巻　単行本未収録作品集（全14篇所収）／解説：佐々木敦