- 草双紙って何?
-
赤本・黒本青本は主張する
ブックレット〈書物をひらく〉 33
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2025年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784582364736
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[BOOKデータベースより]
赤い表紙の赤本、黒い表紙の黒本、黄色い表紙の青本、通説では、この後出た青本と同じ黄色い表紙の黄表紙が、先行する草双紙群に比して特異で新奇な文学性を持ったものとされてきた。だが、現存する作品にあたり、実地に検証してみると、それらの特徴、知的な遊戯性は、早くから草双紙にそなわっていたことが明らかになる。文学史の常識を塗り替える、豊かな草双紙世界への招待。
一 草双紙とは―南畝先生の文学史(赤い赤本、黒い黒本、黄色くても青本;金々先生の登場―大田南畝の太鼓判;黒本が早いか、青本が早いか―後摺本の存在の意味)
[日販商品データベースより]二 赤本は「子ども絵本」か(『菊寿草』序文を検証する;赤本はなぜ新板目録に載らないか)
三 赤本の成立時期を探る―画面構成と時事情報(消えた三つの画面パターン;ぶんぷく茶釜の二つの画面構成;雀の踊りで判定する舌切り雀二種の前後関係;『塩売文太物語』と浄瑠璃『塩屋文正物語』)
四 黒本青本だってお洒落だ(黒本青本にも序文はある;黄表紙の序文は違うのか;言葉遊びのもとは黒本青本―黄表紙は古いギャグのもじり)
五 草双紙は臭い双紙か―馬琴の説を検証する(『近世物之本江戸作者部類』の語る草双紙の沿革;草双紙の紙質をデジタル顕微鏡で見る)
黄表紙がもてはやされ、赤本、黒本青本はその前身とのみ扱われる草双紙の世界。大田南畝や曲亭馬琴を源流とする通説・臆断を、大量の現物をもとに電子顕微鏡まで使って検証する。