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[BOOKデータベースより]
序章 中国古代帝国の権力構造と符研究の意義
[日販商品データベースより]第一章 符による権力構造論の研究射程
第二章 帝国形成前史の符―「置質」「剖符」に支えられた戦国時代の国際秩序―
第三章 出土文物に見る秦漢虎符の形成と発展
第四章 前漢時代の竹使符―「徴」の分析を通じて―
第五章 漢初における符の下賜
第六章 扞関によって連結された秦漢帝国の南方交通―漢越外交に介在する符の役割―
終章 総括と今後の展望
附章 始皇帝の二六年巡行をめぐって
【「序章」より】(抜粋)
これまでの国家構造論においては、歴史地理学的な観点を取り入れながらも、特定の地域の分析に偏り、地域を越えて移動する人々への考察が欠如しており、広域な領土支配の問題に取り組むのに不足を感じざるを得なかった。したがって、交通の観点を導入しつつ、いま一度古代中国の権力構造を再検討し、帝国形成史における人々の移動の実態と、皇帝支配との関連性を追究することが、当面の課題であると考えられる。本書は、従来の国家構造論の限界を克服し、人的往来の観点から古代中国の権力構造を新たに検討することを目指している。すなわち、特定地域への偏りを排して、広域な領土支配の問題に取り組むため、人々の移動の実態と皇帝支配との関連性を、交通の視点から解明しようとするものである。