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[BOOKデータベースより]
勇ましき戦乙女か、英雄ジークフリートへの愛に生きる女性か。ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』で知られるブリュンヒルデとは何者か。古代ゲルマンから北欧の伝承、中世英雄叙事詩、現代のアニメーション映画に至るまで、ブリュンヒルデ像の変遷を辿る。
第1章 古代ゲルマン時代の原型
[日販商品データベースより]第2章 北欧への第一次伝承
第3章 北欧への第二次伝承
第4章 ドイツ中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』
第5章 近代におけるニーベルンゲン伝承作品
第6章 ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』四部作
第7章 現代におけるニーベルンゲン伝承作品
★著者が語る本書の魅力!
ブリュンヒルデと聞けば、まずワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』を思い浮かべるが、そのルーツは古代ゲルマン民族大移動時代にまで遡る。
5、6世紀にライン河畔フランケンの領土でブリュンヒルト伝説が生まれ、それは9世紀以降に北欧へ伝承され、エッダ・サガのかたちで文字に書き留められる。そこではブリュンヒルトは北欧の主神オージンと結びづけられて、戦乙女(ワルキューレ)として登場し、英雄シグルズ(ドイツではジークフリート)に思いを寄せ、彼の妻グズルーン (ドイツのクリームヒルト) に嫉妬を覚え、それが英雄暗殺の原因となり、「災い」を引き起こす女性として描かれている。
13世紀初頭になると、古代ゲルマン伝説はドイツで中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』へと発展し、英雄ジークフリート暗殺の物語は定着する。
この英雄ジークフリート物語はその後もさまざまに語り継がれ、19世紀にはワーグナーが北欧のエッダ・サガと『ニーベルンゲンの歌』を素材に用いて、楽劇『ニーベルングの指環』四部作を完成させて、新しいブリュンヒルデ像を創り上げる。
ワーグナーではブリュンヒルデは古代ゲルマンの勇壮なワルキューレとして登場し、エッダ・サガに見られる「嫉妬」を覚えて「災い」をもたらす女性の性格を持ち合わせるとともに、ジークフリート誕生の際には母性的な愛でもってその誕生を見守り、長い眠りから目覚めるとその英雄と愛で結ばれ、英雄暗殺ののちには「自己犠牲」によって世界を救う「永遠に女性的なるもの」の象徴となる。ワーグナーのブリュンヒルデは古代ゲルマン時代から語り継がれているさまざまなキャラクターを網羅しているところに特徴がある。
ワーグナーのあとには、それを素材として戯曲、小説、映画、漫画、絵画等で新しいブリュンヒルデ像が創り出されている。ブリュンヒルデはさまざまな姿に変貌していくのであり、そこにブリュンヒルデの魅力がある。