- Arm CortexーM23/M33プロセッサ・システム開発ガイド
-
- 価格
- 8,800円(本体8,000円+税)
- 発行年月
- 2024年11月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784789836487
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 図説わかる公園緑地計画
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2025年03月発売】
- はじめての六法 第8版
-
価格:2,530円(本体2,300円+税)
【2022年09月発売】
- ソフトウェアシステム工学入門
-
価格:2,860円(本体2,600円+税)
【2014年04月発売】
[BOOKデータベースより]
本書は、Arm Cortex‐M23/M33プロセッサに関心のあるハードウェア・エンジニアとソフトウェア・エンジニアの方を対象にしています。組み込み機器開発者や組み込みソフトウェア技術者、大学の研究者、さらにマイコンの知識のある方が、Cortex‐M23/M33プロセッサの概要を調べるための内容となっています。Armv8‐Mアーキテクチャの入門、命令セットの概要、命令セットの使用例、ハードウェアの特徴、TrustZoneテクノロジとセキュアなソフトウェア開発および、このプロセッサのデバッグ・システムについて解説しています。
序章
[日販商品データベースより]Cortex‐Mプログラミングを始める
Cortex‐M23とCortex‐M33プロセッサの技術概要
アーキテクチャ
命令セット
メモリ・システム
メモリ・システムのTrustZoneサポート
例外と割り込み・アーキテクチャの概要
例外と割り込みの管理
低消費電力とシステム制御機能
OSサポート機能
メモリ保護ユニット(MPU)
フォールト例外とフォールト処理
Cortex‐M33プロセッサの浮動小数点ユニット(FPU)
コプロセッサ・インターフェースとArmカスタム命令
デバッグとトレース機能の紹介
ソフトウェア開発
セキュアなソフトウェア開発
Cortex‐M33プロセッサでのディジタル信号処理
Arm CMSIS‐DSPライブラリの使用
高度なトピック
IoTセキュリティとPSA Certifiedフレームワークの紹介
マイクロコントローラ技術は,携帯電話のような他の技術分野ほど急速に進化していないように見えます.しかし,実際は急速に進歩しています.例えば,Armv8-Mのような高度なアーキテクチャの採用は,すでに2018年くらいから始まっています.現在では,Arm Cortex-M33/M23プロセッサをベースにした新しいマイクロコントローラが半導体ベンダから数多く発売され,これらのマイコンにはArm TrustZoneなどの新技術が採用されています.
IoTアプリケーションで主に使用されるセキュリティ機能であるTrustZoneテクノロジは,Armv8-Mの新しい主要な機能です.他にも組み込みシステムの堅牢性を高めるための新機能もいくつかあります.例えば,スタック限界チェックや改善されたメモリ保護ユニット(MPU)などです.また,Cortex-M23とCortex-M33プロセッサは,同じクロック周波数のCortex-M0+やCortex-M3/M4と比較して性能が向上していますので,多くのアプリケーションでArmv8-Mプロセッサを利用するメリットがあります.
しかし,小ささが特徴のマイコンですから,これらの機能や仕様は慎重に検討して厳選した末に追加されたものばかりです.なので,それらは理由があって追加されています.しかし,マニュアルでは辞書的に説明されていますが,その理由や,どう使いこなせばいいかまでは記述しきれません.
そこで本書は,基本的な命令の動作から解説し,実際にどう使いこなせば良いかまでを記述しているので,基本知識を前提としたノウハウ集ではなく,これから初めてCortex-M33/M23ベースでマイクロコントローラのソフトウェアを開発するプログラマにも役立つと思います.この本は,Armv8-Mベースのプロジェクトを始めようとしている多くの開発者の役に立つことを願っています.
筆者は,Cortex-Mシリーズが開発される前からArmで活躍し,2024現在でも,Arm IoT/組み込みプロセッサ・チームの優秀なエンジニアです.Cortex-M0/M0+やCortex-M3/M4のガイドブックも執筆していて,Cortex-M33/23について解説するには最高の執筆者です.