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近世後期、長崎に来航したオランダ船の積荷物を軸に、日蘭貿易の構造の変遷を歴史的に解明。ウニコール(薬品)などを事例に、私的貿易品である脇荷物の輸入と取引の実態を明らかにする。さらに、会所貿易から自由貿易へと向かう幕末期において、取引の形態が変容していく過程を、日蘭双方の史料を照合して考察する。日蘭貿易研究の三部作完結。
研究の目的
第1部 日蘭貿易と貿易品(出島貿易品の取引―天保15年(1844)を事例として;蘭船持渡更紗の取引と国内流通―福岡市美術館所蔵「紫地小花文様更紗」をめぐって)
第2部 オランダ船の脇荷貿易(オランダ船の脇荷物輸入―文政9年(1826)を事例として;賃借人の登場―脇荷物貿易システムの改変とその実態;賃借人の脇荷貿易1―天保7年(1836)〜同9年(1838) ほか)
第3部 安政期の日蘭貿易(安政2年(1855)の日蘭貿易;安政3年(1856)の日蘭貿易;安政4年(1857)の日蘭貿易 ほか)
日蘭貿易の歴史的展開
近世後期、長崎に来航したオランダ船の積荷物を軸に、日蘭貿易の構造の変遷を歴史的に解明。ウニコール(薬品)などを事例に、私的貿易品である脇荷物の輸入と取引の実態を明らかにする。さらに、会所貿易から自由貿易へと向かう幕末期において、取引の形態が変容していく過程を、日蘭双方の史料を照合して考察する。日蘭貿易研究の三部作完結。