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[日販商品データベースより]
名古屋中村遊廓から逃走、無産婦人活動家となった松村喬子が残した、遊廓脱出群像劇。
「私も、つい、この頃おもいついたのだけれど、実際、こうして働いていても、いくら一生懸命になっても、少しも借金が減らないで残ったものはかるたさんや、羽衣さんのように、病気位しかない、それはどうしてだろうかと云う事をハッキリみとめた事があるのよ(中略)
そして、おしまいに、悪い病気で死んで了しまうか、目がつぶれてしかたなく帰すというのですもの散々儲けておいて、そのあげく死体になってからか片輪で使い道がなくなって帰される時でも、親の方に少しでも、何かが取れる見込があれば、月々くずしで借金を入れさせたり、差押えをやったりすると云うのではありませんか、皆な考えましょう、少しは強くなって下さい」(「地獄の反逆者」本文より)
想像絶する戦前の遊廓における収奪の有り様と、そこに生きる女性たちの活き活きとした言葉と思いが、当事者によって描かれる「地獄の反逆者」。
また、作品からは公娼制度の廃止という世論が高まる1926年の遊廓を「内側」から描いた貴重な証言でもある。
戦前の娼妓自身が自らの生活について綴った文章は極めて限られている。
現在公刊され確認できる森光子の著作群(『吉原花魁日記―光明に芽ぐむ日』、『春駒日記―吉原花魁の日々』)につづく稀有な作品が、読みやすい形で、2万字に及ぶ詳細な伝記的解説を添えて初公刊。