- 他なる映画と 2
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インスクリプト
濱口竜介
- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2024年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784867840078

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【2024年07月発売】
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[BOOKデータベースより]
『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』そして『悪は存在しない』の映画監督が、論じ尽くす―。映画批評集成!
1(あるかなきか―相米慎二の問い;映画におけるISAウィルス問題に関する研究報告;ロメールと「死」にまつわる7章)
[日販商品データベースより]2(『東京物語』の原節子;アンパン―『麦秋』の杉村春子;理想的な映像―『海とお月さまたち』の漁師さん)
3(永遠のダンス、引力と斥力の間で―エリック・ロメール『我が至上の愛 アストレとセラドン』;「結婚」というフィクション―ジョナサン・デミ『レイチェルの結婚』 ほか)
4(手紙についての手紙;彼方への手紙―瀬田なつき『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』公開に寄せて ほか)
5(ある覚書についての覚書―ロベール・ブレッソンの方法)
『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』、そして『悪は存在しない』へ。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭を制覇し、米国アカデミー賞国際長編映画賞にも輝いた、世界が注目する映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。2巻目は「映画批評」篇として、映画をつくりながら折々に発表してきた作品レビューや映画をめぐる論考・エッセーにくわえ、日本語未発表原稿や書き下ろし2篇(7万字に及ぶブレッソン『シネマトグラフ覚書』論ほか)も収録。
私の映画との関わり方、というのは何かと言うと、それはもちろんまず撮る人――この場合は監督として――ということです。そして、もう一つは、もしかしたらそれ以上に映画を見る人、ただの映画好き、一ファンとして、ということですね。映画好きが昂じてそれが職業になるところまで来たので、一応は人並み以上に好きなのだろう、とは思っています。ただ、そんな風に人並み以上に好きであるにもかかわらず、映画というのはどこか、徹頭徹尾私にとって「他・なるもの」であるようだ、というのがほとんど二十年近く映画と関わってきて、私が強く持っている感覚なんです。――「映画の、ショットについて」(『他なる映画と 1』収録)より
自分が文章を書くことでしようとしていたこと、それは、その作品なり作家なりの生産原理を〓むことだった。文章によって、その原理の核心を鷲〓みにすること。せめて尻尾だけでも〓んで離さないこと。――本書「あとがき」より