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[BOOKデータベースより]
いのちを紡ぐことば、こころが紡ぐことば。ことばを介して、生者が死者とつながることができる世界が俳句にはある。木の根明く、桜隠し、稲滓火、凍大根…風土に生まれ、受け継がれた地域の季節のことば“地貌季語”。十七音に紡がれた作者のこころと、多彩な自然に育まれ、多様な暮らしに息づいてきた風土のことばを楽しむ。
いのちの煌めき(垂直の登攀者 石橋辰之助;若夏のかがやき 小熊一人;「癌め」との闘い 江國滋 ほか)
[日販商品データベースより]詩歌のちから―見直される自然・風土・地貌(残された者の哀しみを癒やす―草花が他界との橋渡し;俳人飯田龍太生誕一〇〇年―生と「親しみて狎れず」;藤田湘子の安曇野―「こだま」返らぬ哀しみ ほか)
わが産土、わが風土―地貌へのこだわり(戦後世代の地貌へのこだわり―わが産土;季語から知る日本風土の多様性;荒地の橋 ほか)
ゆたかなる地域のことば―地貌季語を楽しむ(御印文頂戴;萬物作;鹿食免 ほか)
講演「乱世の井月」
『俳句表現 作者と風土・地貌(ちぼう)を楽しむ』の編著者は長野県松本市在住の俳人、俳句雑誌「岳(たけ)」主宰の宮坂静生(みやさか しずお)さんです。本書は2019年刊の『俳句必携 1000句を楽しむ』、2023年刊の『俳句鑑賞 1200句を楽しむ』につづく俳句鑑賞の入門・案内書の3冊めになります。前2冊は、それぞれ1068句、1208句の作品と鑑賞文で構成し、新年・冬・春・夏・秋・冬の季節をたどった、俳句を身近に感じていただける書籍です。
宮坂静生さんは俳句鑑賞学を提唱し、作句と同時に優れた鑑賞力をつけることが俳句作者には必要と唱えています。そのためには、作者と作句の背景を理解し、また一般の歳時記に載る季節のことば・季語のみならず、俳句に詠まれた風土や地域に根ざした季語「地貌季語」を理解することが、より豊かで深い俳句世界を楽しむ鑑賞には必要と、平明な文章で具体的に書いています。本書では、俳句作者の作品と生涯をたどり、いのちが煌めく一瞬をとらえた俳句作品を紹介していく稿を縦軸として、日本風土の多様性や、地域に息づき、暮らしや文化に根ざした季節のことば・地貌季語を、いわば水平的なひろがりをもった横軸として、俳句作者と俳句作品を紹介していきます。収録句は560句ほどとなります。
そして今日的な話題である、死後生、生者も死者もがともに存在できる世界、戦争や幼児虐待、東日本大震災などを通して、人のいのちと俳句表現のひろがり、深まりをさぐっています。また、近世の芭蕉と近代の子規とを架橋する幕末・明治の俳人で、信州伊那(いな)に生きた井上井月(せいげつ)の興味深い講演録も収録しました。巻末には、二十四節気一覧、おもな地貌季語[地域別]、人名索引、季語・事項索引を付けました。
いまいちど、いのちとこころ、俳句のことば、地域の暮らしと文化に立ち戻って考えてみよう、という、意欲的な編著者の試みです。俳句に詠まれた日本各地の四季と多彩な季語、人の生とこころ、地域の暮らし・文化の成り立ちをお楽しみください。