この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- きっと好きになる数学
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2023年11月発売】
- せいすうたん 1
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2023年04月発売】
- 3次元リッチフローと幾何学的トポロジー
-
価格:4,950円(本体4,500円+税)
【2017年03月発売】
- 数・学・探・検・共立講座 第17巻
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2017年03月発売】
- D加群
-
価格:4,950円(本体4,500円+税)
【2017年08月発売】
[BOOKデータベースより]
第1章 保測作用
[日販商品データベースより]第2章 保測同値関係の基礎
第3章 概有限同値関係
第4章 従順群
第5章 従順同値関係
第6章 自由群
第7章 樹系付き同値関係
第8章 樹化可能な部分同値関係の構成
第9章 カズダン性
第10章 カズダン性の応用
付録A 標準確率空間
付録B 従順同値関係の固定点性質
付録C 測度同値
" 一般に「2つの群作用が軌道同型である」とは、作用する空間のあいだに同型で作用する軌道を保つようなものが存在するときをいう。1959年のDyeの論文が嚆矢となり、爾後、離散群論の発展と伴って様々な群作用に関する軌道同型の研究が進められ、現在では、関数解析・幾何学・確率論などといった広汎な数学の諸分野に於いて、多彩な成果をもたらすに至っている。
エルゴード理論は、端的にいえば「測度空間への群作用を研究する分野」であり、軌道同型理論はエルゴード理論の一分野として位置付けられてきた。しかし近年、軌道同型の研究範囲の多彩さゆえにその枠組みだけで論じることが困難となり、2010年ごろに""Measured Group Theory""という新たな枠組みが創始され、現在に至っている。
本書は、「""Measured Group Theory""のガイドブック」となることを想定し、特に離散群と軌道同型理論に関する基礎概念とその結果、および未解決問題などについて幅広く取り上げる。まず、標準確率空間・保測作用・保測同値関係などの基本的なアイデアから始め、従順群・自由群・樹化可能な保測同値関係・カズダン性などといったトピックを詳しく解説する。"