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[BOOKデータベースより]
多様性の苗床のために。近代のプロジェクトによって拡大したグローバル・ネットワーク。その隙間に息づく、潜在的可能性を秘めた過剰な(他者)たちの、命懸けの実験とその創造的展開。
「人新世」時代の文化人類学の挑戦
[日販商品データベースより]第1部 グローバル・ネットワークの外部からの挑戦(多重に生きる―カナダ・イヌイトの挑戦;先住民運動の挑戦―新たな政治制度を目指して ほか)
第2部 変質しゆくグローバル・ネットワーク(科学技術と気候変動の人類学―近代の「自然/人間」の二元論の再考;グローバル・エコノミーの隙間からの挑戦 ほか)
第3部 変質しゆく人類―非人間との出会い(災害の人類学―近代を凌駕する他者の力に向き合う;人類の可変性―非人間とのもつれ合いのなかで)
第4部 人類の創造力の可能性(芸術―「仮構作用」の創造力;日常に潜む「生きる力」―人類社会の根っこにある宗教 ほか)
人類と地球の未来―多様性の苗床になる
近代化の網の目からこぼれ落ちる、過剰なる他者たちの営みから、いかに人類の想像力の可能性を見出すか――。
総勢12名の人類学者が対話・インタビュー形式で「人新世」時代を語る、最新の研究動向に迫る論集。
近代のプロジェクトが推し進めてきたグローバル・ネットワークは、地球全体を覆い尽くすまでに拡大した今日。それは、もはや地球の存在そのものが危ぶまれる、「人新世」時代へと突入したと呼ばれるようになった。
このような21世紀初頭の時代において、人類のさまざまな文化のあり方をつぶさに研究してきた文化人類学もまた、大きな岐路に立たされている。文化人類学という学問が、80億人に達した人類について、その過去と現在を問い、その未来の限界と可能性を探究するという壮大な規模の問題を扱う実践である以上、その担い手である人類学者の立場も関心も見解も多様にならざるをえないだろう。
本書は、こうした豊かな多様性を孕みつつ共通の感性でゆるやかにつながれた文化人類学という学問の実情をできる限りそのままに提示する試みた、文化人類学者たち自身による文化人類学という学的実践の実験的な民族誌である。
対話の形式で紡がれる本書は、現在進行中の文化人類学の実践の目的、対象、方法、意義などの一端が、地域・フィールドを異にする文化人類学者たち自身によってさまざまに語られると同時に、問答を応酬しながら相互に触発し合うことで、新たなパースペクティヴの予感を宿しながら未来の可能性を孕む種子や胚を懐胎してゆく姿を提示していく。