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[BOOKデータベースより]
2021年、夏。オリンピック開催に沸く東京の路上で、ホームレス生活を始めた。炊き出しの行列、空き缶集め、個性的な人々との出会い。外からは見えないリアルな暮らしが、そこにはあった。
1章 東京西部編(ホームレス生活初日;同棲生活が始まる;衣服と生活用品の配給 ほか)
[日販商品データベースより]2章 東京東部編(上野駅前で寝床探し;手配師が私を惨めにさせる;上野のホームレスは手癖が悪い ほか)
3章 河川敷編(教会の小遣いでテントを買う;空き缶拾いで生きる;五輪より少年野球が怖い;何も知らないおとなりさん;台風十四号が河川敷を襲う)
私には、長年にわたり抱き続けている疑問がある。
――ホームレスは一体、どんな生活をしているのか?
非常に単純な疑問ではあるが、それは実際にホームレスにでもならない限り知りえないことだと思う。
テレビや雑誌、様々なメディアが報じるホームレスの情報にそれとなく触れてきたことで、私は彼らに対し、とにかく辛そう、暑そう、寒そう、飢え死にしそう、精神的に参りそう、といったイメージを抱いている。
何かの拍子で職を失い、食費が底をつき、家賃も払えなくなり、ホームレスになってしまうことが私は怖い。そして、いつかそんな日が来てしまうのではないかと恐れている。
しかしそれは、ホームレスの生活がどんなものなのかわからないが故ではないのか。実態もわからないものになるなんて、そんなもの怖いに決まっているのだ。
私は東京二十三区の各地で、東京五輪の開会式が行われた二〇二一年七月二十三日から九月二十三日までの約二カ月間をホームレスとして過ごした。
具体的な場所を挙げれば、「東京都庁下」「新宿駅西口地下」「上野駅前」「上野公園」「隅田川高架下」「荒川河川敷」の六つのエリアである。
そこで見た彼らの生活を、ありのままここに記す。