- ヴェトナム 上
-
壮大な悲劇 1945ー1975
- 価格
- 5,940円(本体5,400円+税)
- 発行年月
- 2023年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560094600
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[BOOKデータベースより]
ヴェトナム戦争取材に携わった英国のジャーナリストが悲劇を再構築。第一次インドシナ戦争前夜からサイゴン陥落までの30年を振り返り、戦場で何があったのか、戦闘に至る歴史的背景と政治的思惑、その結果もたらされたものを事実に即して描写し、悲劇の本質に迫る。
第1章 美女と多くの野獣たち
[日販商品データベースより]第2章 「汚い戦争」
第3章 存在しなかった要塞
第4章 血の足跡
第5章 双子の専制国家
第6章 ちょっとケネディ流
第7章 一九六三年―二人の大統領のための棺桶
第8章 迷路
第9章 湾に入る
第10章 「いかに進めるべきか、途方に暮れている」
第11章 段階的拡大へ
第12章 「雲をつかもうとして」
第13章 汚職とハッカ油
第14章 「ローリング・サンダー作戦」
第15章 苦労を引き受ける
本書は、第一次インドシナ戦争前夜からサイゴン陥落までの30年を振り返り、開戦から終戦に至る歴史的背景と政治的思惑を事実に即して描写し、戦争の本質に迫った大作である。一つひとつの作戦や戦闘、その結果としての災禍が時間軸に沿って詳細に描かれており、時代の空気が変化していくさまが臨場感をもって伝わってくる。
著者は25歳のときに初めて、BBCの特派員としてヴェトナム戦争取材に携わった。その後の人生に大きな影響を及ぼした戦争を俯瞰し、その細部を再現しようとしたのが本書である。当時、取材で訪れた土地を再訪し、三年間で米越仏の生存者100人以上にインタビューを行った。生々しい戦闘シーンに加え、兵士や市民の肉声を巧みに構成したことで、50年前のモノクロ写真でしかなかった出来事の断片が現場の人びとの内面とともに浮かび上がってくる。
英国人という第三者的な立ち位置が、冷徹な筆致、ひいては本書の客観性に利していることは間違いない。戦史ものの体裁をとりながらオーラルヒストリーとしての側面も併せ持つ、稀有な戦史ノンフィクションである。