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[BOOKデータベースより]
NYを拠点に活動する著者の日本初作品集。撮影地はアメリカ南部、ミシシッピ河口のデルタ地帯「バイユー」。アナログ表現にこだわる今坂が、ガラス板をフィルムがわりに「人間の物差しでは測れないような時間の流れ」を映し出した風景写真76点を収録。
“Wet Land”―記憶としての風景(キャサリン・キャリー・ガリッツ)
[日販商品データベースより]インタビュー 風景写真の可能性―過去・現在・未来(聞き手:中森康文)
“Wet Land”シリーズの撮影方法
作品リスト
NYを拠点に活動する写真家・今坂庸二朗。
FENDIの表参道 ストリート アート プロジェクト
とのコラボも話題となった今坂の作品集が
日英バイリンガル版で、待望の日本初刊行!
アメリカ南部ミシシッピ河口に広がる手つかずの
自然美を、アナログで撮影した繊細な風景写真。
時の概念を忘れ、目の前の風景に没入してしまう
ーーそんな不思議な魅力をたたえた作品集。
今坂の撮影スタイルはインスピレーションを受けた土地へのリサーチを積み重ね、その土地に合った撮影方法を選択することから始まります。撮影場所に入ってからは長期にわたり現場の光の移り変わりを見続け、撮りたい風景イメージを頭の中で固めていきます。細かい作業を積み重ね、今坂作品の特徴である「風景絵画を思わせる繊細な作品」が完成するのです。
本書には、ミシシッピ河口に広がる「バイユー」と呼ばれる湿地帯の風景写真76点を収録。この撮影で今坂が選択した撮影技法は「コロジオン湿板法」。19世紀末、フィルムが発明される前に用いられていた古典的手法です。
8×10の大型カメラに、厚さ1ミリほどのフィルム代わりのガラス板をセット、長時間露光を経てイメージをガラスに焼き付ける。すると、時間も空間も超越した独特な風景が映し出されます。
今坂の風景写真作品は、背景にある土地の文化をも映し出しています。かつてこの地域に移り住んだフランス系カナダ移民は、原住民とともにケイジャン文化を生み出しました。《Wet Land》シリーズで今坂は、ケイジャンの食生活に欠かせない食材「タマネギ」を用いて最終的なプリントに調色を施しています。こうした柔軟なアイデアも、彼の作品をより重層的なものにしているのです。
そんな今坂作品を知る手立てとなるテキストも充実。19世紀西洋絵画を専門とする美術史家キャサリン・キャリー・ガリッツ(メトロポリタン美術館所属)によるエッセイ、テート・モダン写真部門シニア・キュレータをなどを経て、現アジア・ソサエティ館長の中森康文による今坂インタビュー、今坂本人の解説による撮影プロセスも収録。