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[BOOKデータベースより]
私はどこか遠いところで子供のように生まれ直したい。自分で自分を生みたい。男性優位の社会の中で、国境、民族、宗教などの境界線を越え、制度から抜け出そうともがく女性たち。忍び寄る暴力の影。欧米からも注目される、マレーシアを代表する女性作家、初の短篇小説集。英国PEN翻訳賞受賞。
[日販商品データベースより]1970年マレーシア生まれの中国語で創作する女性作家による初の短篇小説集。同時代のマレーシアを舞台に、女性の視点から語られる11篇。各作品を貫くのは、境界≠ニいうテーマである。
多民族・多言語国家であるマレーシアの人口は主にマレー人、華人、インド人で構成される。その多数を占めるマレー人はムスリムであり、二重に敷かれた法制度のうちイスラーム法が適用される。ムスリムと非ムスリムとの婚姻は認められていない。
国境・民族・宗教などの境界線で区切られた男性優位の社会の中で、ささいな衝突を通じて、制度から抜け出そうともがく女性たち。一方で、人間の強烈な欲望や逃れられない運命を描きながら、近年加速するマレーシアのイスラーム化にともなう女性の現実的な問題に切り込み、権力が個人の暮らしに容赦なく踏み込んでくることへの文学的挑戦を試みていることに欧米も注目する。性暴力をはじめ様々な暴力の影が忍び寄るのを常に感じながら成長する少女の姿や、現在の社会の中で生きるよりどころを見出そうとする女性の心理が繊細に、ときに幻想的に描き出される。英国PEN翻訳賞受賞、Warwick Prize for Women in Translation 最終候補作。