この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 多変数の制御・解析・最適化に使える行列論
-
価格:5,060円(本体4,600円+税)
【2022年01月発売】
- 新しい数学の教科書 2(図形編)
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2010年03月発売】
- 算数・数学活用事典
-
価格:2,970円(本体2,700円+税)
【2014年09月発売】
- Ability数学ー微分積分ー
-
価格:2,530円(本体2,300円+税)
【2005年12月発売】
- これから学ぶ文科系の基礎数学
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2003年12月発売】
[BOOKデータベースより]
第1章 大学数学では集合が大事(記号の型と集合)
[日販商品データベースより]第2章 論理の組み立てを読み解こう(命題論理 part1;述語論理;複数の変数に依存する述語;命題論理part2;述語論理を用いた命題とその意図;大学数学で用いられる記号;数学における定義の役割)
第3章 集合を使いこなせるようになろう(集合の定義;包含関係;集合の演算)
第4章 関数は想像以上に自由な存在、先入観を捨ててつきあおう(関数の概念とその複雑さ;関数の記法;関数と集合;複数の変数に依存する関数と演算の順序)
第5章 高校と大学の授業はこれだけ違う(大学における授業と勉学;より深く理解したい)
演習の解答例
大学に入学すると1年生で数学の授業を受ける。高校より難しいのかと不安に思っていたが何か違う。難しい計算をするわけでもないし,わからない言葉が頻出するわけでもないのに何かモヤっとしている。高校の頃,数学がそこまで苦手ではなかったはずなのに,大学では数学の授業が何かよくわからない。
このモヤモヤは多くの人が感じていて,大学1年生の間だけでなく大学を卒業しても解消できないままである。その原因の一つは,大学の数学が概念を誤解無く正確に伝えるために数学独自の表現で説明されることにある。それは,もはや数学語と言ってよいかもしれない。数学語の文法や読み方を知らなければ数学の説明を理解できるはずがない。しかしながら,数学語の読み方は高校でも大学でも教えられていない。
もう一つの原因は,大学数学が目指しているものが高校数学とは異なることにある。高校数学はおおよそ計算問題を扱っているのに対し,大学数学は主に性質の解析を対象としている。性質に関する説明をしているのに,計算の説明だと思って聞いていると何を説明されているのかわからなくて迷子になってしまう。
本書は数学語の読み方や大学数学と高校数学の違いを解説したものである。大学数学で迷子になった方は,本書を読んでから大学数学の教科書を見直してみて欲しい。かかっていた霞が晴れて,説明されていることが腑に落ちるはずである。