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[BOOKデータベースより]
40年にわたるフランスのポストモダン思潮の流行は日本の思想界に何をもたらしたのか。第一部では丸山眞男に代表される戦後思想との連続と断絶に焦点をあてながら、山口昌男ら現代日本の知識人思想史を描き出し、日本的ポストモダン「現代思想」の功罪を指摘する。第二部ではカント平和論が戦後日本知識人の平和主義理念に与えた影響をたどりながら柄谷行人におけるカントへの移行を論じるとともに、F・フクヤマ『歴史の終わり』が日本のポストモダン派にどのように受け止められたのかをふりかえる。第三部では柄谷を日本の現代思想の代表者として位置づけ、その最近の思想の特徴を歴史性への回帰として描き出し、東アジアの視点から総括する。
序論―戦後思想と現代思想との間に
第1部 日本のポストモダン思潮(日本のポストモダンにとって「歴史性」とは何か?―戦後スタディーズの一環として;「熱い歴史」vs.「冷たい構造」―現代思想と歴史の行方;ポストモダン思潮/現代思想の功罪)
第2部 「戦後」と歴史性をめぐって(戦後日本知識人の平和主義理念と「現代思想」―カント解読と「東アジア」をめぐって;コジェーヴの「ポストヒストリー」と日本のポストモダン思想)
第3部 東アジアの視点から(柄谷行人のトランスポジション;柄谷行人の「世界史」論―東アジア「礼」・「文」の思想と近現代ヨーロッパ思想の影響の視点から)
終章 「戦後思想」と「現代思想」との間に―戦争責任と東アジアという視点において