- 陽炎の台地で 下巻
-
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2023年06月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784910796130
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【2023年06月発売】
[BOOKデータベースより]
陽炎の燃える台地に椎の実のように固い殻をかぶって三百年も存続した共同体が、特攻隊が進出すると何の抵抗もできず崩壊した。一方で市街地は特攻隊とともにカーニバルのように賑わったが、それもつかの間、アメリカ軍の空襲を受けて時代の終末を迎えた。特攻隊を率いる野中五郎飛行隊長は、特攻の無謀さを糾弾しつつも大部隊で初出撃して全滅した。それは糾弾の理由を実証した。この時代、特攻隊をめぐる出来事が地元の人々の日常を揺さふり続けた。…茂樹はこの地に生まれ、数々の伝聞をもとに、いま、その時代を描いた。得意芸の『シネマチックロマン』として。