オッティーリエの掌

批評集成

水声社
有馬弘純　

• 価格: 3,850円（本体3,500円＋税）
• 発行年月: 2023年06月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784801007345

内容情報

[BOOKデータベースより]

漱石における婚姻制度をめぐる葛藤を考察し、“性”の基層に迫った表題作ほか、別役実の長年の友人であった著者が、その死を契機に別役、佐々木基一、金鶴泳らとの交流を振り返るとともに、文学と映画をめぐる多彩な批評を集成する。

批評と読感（オッティーリエの掌；Ｘ論への一つの試論―「生存」と「生活」に関する疎外形態についての一考察　ほか）
追想　別役実・佐々木基一・金鶴泳（林檎の翳―別役実へのオマージュ；佐々木基一氏の困難な仕事　ほか）
映画批評（復讐の作家ルイス・ブニュエル；劇化思想の転回と契機―僕のうちなる映写幕　ほか）
コントと断章（「日暮れ塗遠し…」；厭犬記　ほか）
摺作の試み（青空とＹシャツ）

[日販商品データベースより]

〈性愛は人生において最大の非合理的能力である〉
漱石『三四郎』に描かれる恋愛と婚姻制度をめぐる葛藤を考察し、〈性〉というものの基層に迫った表題作ほか、劇作家別役実の長年の友人であった著者が、その死を契機に別役、佐々木基一、金鶴泳らとの交流を振り返るとともに、近代日本文学、フランス文学、映画をめぐる多彩な批評を集成する。