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[BOOKデータベースより]
第1部 自戦記編(1999年「防衛」;2000年「一歩竜王」 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 自戦解説編(平成10年(1998年)12月4日 第24期棋王戦本戦 島朗八段戦;平成10年(1998年)12月18日 第47期王座戦2次予選 中村修八段戦 ほか)
第3部 番外編(竜王戦のまえがき『ブルーマウンテン』;竜王戦のまえがき『続・夜空ノムコウ』 ほか)
第4部 棋譜編
四間飛車に振り、居玉のまま仕掛ける。
「居玉は避けよ」「玉飛接近すべからず」という将棋界の不文律を2つ同時に犯す破天荒な戦法、藤井システムを武器に一人の若者が将棋界最高峰のタイトル「竜王」をかっさらっていった。
その若者の名は藤井猛。
『藤井猛全局集 竜王獲得まで』はその軌跡を描いたものだ。
藤井が竜王を獲得すると、藤井システムはプロアマ問わず将棋界を席巻する大ブームとなる。プロはこぞってその対策に取り組み、時には居飛車党のトップ棋士が藤井システムを採用することもあった。
しかしその中で藤井の研究は常に一歩先を進んでいた。
「本当の藤井システムは藤井猛にしか指せない」
藤井は竜王3連覇という前人未到の偉業を成し遂げる。順位戦ではA級に上り詰め、他のタイトル戦の舞台にも登場するようになった。藤井の勢いは止まらない。これが本書前半のストーリーである。
ところが、同じ世代の天才たちは藤井の独壇場を許さなかった。
羽生善治、佐藤康光、森内俊之、郷田真隆、丸山忠久・・・。
彼らは藤井システムの研究を進め、持久戦、急戦を織り交ぜ様々な対抗策を藤井にぶつけた。藤井はシステムの微修正を繰り返しそれに対抗する。
本書後半はそんな藤井システムをめぐる戦いの物語だ。特にA級順位戦の濃密な対局の一局一局に、そのせめぎ合いの最深部を見ることができるだろう。
居飛車党のトップ棋士たちが一丸となって藤井システムを破りにくる、その波に押されて藤井は少しずつだが、システムを支え続けることが難しくなっていった。
そして第24回朝日オープン決勝五番勝負。ここで羽生に敗れた藤井は一つの決心をすることになる。
「システムの研究は此処まで。新しい将棋に挑戦する時だ」
・・・本書は藤井システムの栄華と終焉までを綴った歴史書である。
あの頃、すべての将棋ファンが熱狂した「藤井システム」。
将棋史に咲いた大輪の花と、その裏側にあった創始者の思いを、ぜひ本書で味わい尽くしてほしい。