- カメラは光ることをやめて触った
-
- 価格
- 2,090円(本体1,900円+税)
- 発行年月
- 2023年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784863855694
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[BOOKデータベースより]
カメラは光ることをやめて触った(喫煙する顔たち;偶然はあれから善悪をおぼえた;窓をみせる穴;どちらも蜘蛛の巣の瞳;花瓶からきこえてくる朗読;学園への執着;その緑地;カメラは光ることをやめて触った;サマーグリーン;星に見えない何か;猛獣;ポップアップ殺し;ストロボ・ストロンボリ;小鳥が読む文章;想像;水中を去れ、空中が受けとめる;夜の二十四時間;飴玉がとけるという通信;ビター・キャンディ・オークション;愛唱性)
[日販商品データベースより]足の踏み場、象の墓場(きみが照らされる野草;貝殻と空き家;窓を叱れ;大きなテレビの中の湖;美談;完璧な野宿;よろめきとして;光る旅;ある県立;煙る脚;皮膚;森へ映ろう;午前2時に似ている;神社+神社;いらない炎を顔につけて)
装丁:山田和寛+佐々木英子(nipponia)
栞文:瀬戸夏子、平岡直子
夏の井戸(それから彼と彼女にはしあわせな日はあまりなかった)
我妻俊樹の短歌を初めて集成する待望の第一歌集。
誌上歌集「足の踏み場、象の墓場」から現在までの歌を含んだ唯一無二の686首。
わたしがポストニューウェーブ世代でもっとも影響を受けた歌人は我妻俊樹だ。
この歌集を前にして、可能な限り無力な読者として存在してみたかった、と思った。
──────瀬戸夏子
心がないものにこそ心があると思うから、こういう歌だけを信じられる。
我妻さんの歌は、無数の蛍が放たれた小さな暗がりのようで、一首の歌がいくつもの呼吸をしている。
──────平岡直子
2023年3月下旬発売。
【収録歌より】
名刺だよ 髪の毛を切って渡すと私のことに気づいてくれる
秋が済んだら押すボタン ポケットの中で押しっぱなしの静かな神社
渦巻きは一つ一つが薔薇なのに吸い込まれるのはいちどだけ
ガムを噛む私にガムの立場からできるのは味が薄れてゆくこと
橋が川にあらわれるリズム 友達のしている恋の中の喫茶店