[BOOKデータベースより]
史実から現代まで幅広い百の視点から読み解く。今を生きる人へ届けたい、空海の遺した言葉たち。
おもう(道を学することは当に衣食の資に在るべし―『性霊集』第十(定八・一八九);朝夕涙を流し日夜に慟を含むと雖も、亡魂に益なし―『性霊集』第八(定八・一四五) ほか)
もとめる(逝者は化して金剛の躬となり留人は変じて如意の身とならん―『性霊集』第七(定八・一二〇);心暗きときは、証ち遇う所悉く禍なり眼明なるときは、則ち途に触れて皆な宝なり―『性霊集』第八(定八・一三七) ほか)
であう(本心は主、妄念は客なり。本心をば菩提心と名け、亦は仏心と名け、亦は道心と名く。―『一切経開題』(定四・二七二);無畏三蔵は、王位を脱〓し金剛親教は、盃を浮べて来り伝う―『性霊集』第二(定八・三五) ほか)
よろこぶ(若し謂く衆生にまた本覚法身有り 仏と平等なり、此の身、此の土は法然として有なるのみ―『声字実相義』(定三・四八);星のごとく玉のごとくして黄金の質なり香味は〓〓に実てるに堪えたるべし―『性霊集』第四(定八・六一) ほか)
空海の遺した著作から「ことば」を選び、史実から現代までの幅広い主題と合わせて、真言宗僧侶の観点から現代にも通ずる教えを読み解く一冊。今、生きる人へ届けたい、百のことば。
*
【本書の特色】
・百話を読みやすく、「おもう」「もとめる」「であう」「よろこぶ」と大きく四章に分けた。
・見開きで、右ページにはことば(原文)と書き下ろしの現代語訳、左ページには本文。一話単位で読みやすいページ配置に。
・全てのことば(原文)に引用文献を明記。
・全てのことば(原文)にフリガナをふることで読みやすく、ことば(原文)自体にも親しめる仕組みに。
・本文も一部増補・書き下ろしを行い、さらにわかりやすく。
・巻末には、索引を兼ねた一言用語解説を新設。
空海の教えに親しみつつ触れることができる一冊となっている。
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【ことば例】
・朝夕涙を流し 日夜に慟を含むと雖も、亡魂に益なし『性霊集』
・我れ先に汝が来ることを知りて相待つこと久しかりつ『御請来目録』
・谷響を惜まず 明星来影す『三教指帰』
・六塵はよく溺るるの海 四徳は帰する所の岑なり
已に三界の縛を知んぬ 何ぞ纓簪を去てざらん『三教指帰』
などほか。
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