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[日販商品データベースより]
2020年1月にわが国で初めてのコロナ患者が確認され,以来3年以上にわたり私たちの生活と社会,経済,政治は多大な影響を被った。医療の現場では押し寄せる患者に対応できず,多くの死者を出した。
トリアージとは急増する患者に対し医療現場が効果的に適応する戦略的なシステムである。すべての患者を治療できないなかで,重症者から中症者,軽症者をどのように分類し,優先順位をつけながら治療にあたるのか,具体的な方針の実現を目指している。
トリアージは戦時下における軍事医療として開発され,その後,災害医療,救急医療へと拡大してきた。近年では,大震災や噴火,洪水,感染症など様々な事象が地球の環境破壊や都市化,グローバル化,さらに情報化で,世界的に深刻な問題となっている。日常の医療とは違う非常時の医療のあり方について社会や政治はいかに対応するか,世界中でいま問われている。
本書は,まずトリアージの定義と歴史を考察し,次に台湾や韓国の実情を紹介する。さらにイタリアやドイツを中心にコロナ・トリアージに関する多くの医療・医学界の報告や政府の対策が詳しく分析される。
海外の膨大な資料や多様な政策論は,パンデミックをはじめわが国の今後の医療資源と人材育成を考えるうえでも,医療分野だけでなく政府や自治体,そして研究者や産業界の人々にとっても必読の文献となろう。