この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 砂丘律
-
価格:880円(本体800円+税)
【2022年11月発売】
- 彼女のことを知っている
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2022年12月発売】
- 岩場の上から
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2017年02月発売】
- もどろき・イカロスの森
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2020年11月発売】
- 京都
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2014年10月発売】
[BOOKデータベースより]
いま、ここにある「世界」とは、何か。また、どのようにすれば、それを叙述できるのか―。2022年春にロシア軍のウクライナ侵攻が始まったとき、思い起こしたのは20年前に訪れたサハリンで出会った人びととの会話だった。世界の複雑さを直視し、そこに住むひとりひとりの生活を見つめること、想像すること。そこから、かすかではあるが、小さな光明としての、言葉が、文学がたち現れる。
1 私がサハリンに行ったとき
[日販商品データベースより]2 ユジノサハリンスク
3 ポロナイスク
4 オハ
5 二〇年後の世界
6 『フランケンシュタイン』は、世界をどう描いたか
7 ヴィノクロフのこと
8 オタスからの世界
いま、ここにある「世界」とは、何か
また、どのようにすれば、それを叙述できるのか――
2022年春にロシア軍のウクライナ侵攻が始まったとき、思い起こしたのは20年前に訪れたサハリンで出会った人びととの会話だった。アイヌ、ニヴヒ、ウイルタといった北方先住民族たちと、日本人、中国人、朝鮮人、ロシア人などが時代の流れのなかで移り住み、ともに暮らすサハリンで、自らをエミグレ(亡命者/流亡者)といった一人の女性。作家は、サハリンに生きた人びとの姿を通して、この世界をどうすれば描くことができるかという自問と対峙する。
いまなお続く「終わらない戦争」の時代下で、戦火から逃れ、流浪を余儀なくされる人びとがいる。世界の複雑さを直視し、そこに住むひとりひとりの生活を見つめること、想像すること。そこから、かすかではあるが、小さな光明としての、言葉が、文学がたち現れる。