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[日販商品データベースより]
本書の初版・改訂版が目指したのは,相対論的場の量子論の基本構成を簡潔かつ明瞭に描き,そこでの主要な計算技法である共変摂動論の基礎を様々な具体例に基づいて分かり易く教授することであった.これにより,本書は,それまで自分ではペンを持って計算したことのない諸君も種々の物理量を求めるために必要な手法を無理なく修得できるテキストと評価され,二十数年の長きに亙って読み継がれてきた.
この間に,研究の最前線においては,欧州原子核研究機構(CERN)の巨大加速器 LHC が稼働を始め,トップクォークの詳細研究が進むと同時に長年その存在自体も含め謎に包まれていた粒子ヒッグスボソンも発見されて素粒子物理学の電弱標準理論を構成する基本要素が全て出揃う,という特筆すべき歴史的快挙もあった.
今回の改訂増補では,本書の基本方針を一層深めるという姿勢で現在の(そして読者の)視点から全体の記述が細部に亙って丁寧に再点検されると共に,上述の研究成果に対応すべく,トップクォークならびにヒッグスボソンの代表的崩壊過程の摂動計算とその背後にある電弱標準理論の基礎概念について解説するなど新たに幾つかの項目も加えられた.これにより,この第3版は,この分野を志す諸君にとって初版・改訂版以上に優れた道標の役割を果たす入門指導書となるものと大いに期待される.