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[BOOKデータベースより]
20世紀後半から爆発的に進展したコンピュータと数学の関係。その中から、分野によらない内容や新しい方向性を中心として構成。
第1章 C言語再論(準備;なぜC言語 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 多項式の処理と例題システム(多項式の計算機上での表現方法;多項式環 ほか)
第3章 ツール、ビルドシステム、ライブラリ(シェル;make ほか)
第4章 Webプラットフォームへの対応(仮想マシン;WSL2環境のインストール ほか)
本書は数学ソフトウェアを開発するために知っておいて欲しい事柄を書籍としてまとめたものである.開発する数学ソフトウェアとしては,独自言語を持ち,またライブラリとしても利用可能で,C言語やその派生言語などを核として開発されているようなものを想定している.
まず,実際のアプリケーションの実装への対応を念頭に,一歩進んだC言語の解説を行う.次に,多項式電卓およびグレブナー基底の計算システムを例題として,数学ソフトウェアの核の部分の作成を解説する.さらに,多くのシステムへの移植性(ポータビリティ)を得るために使われるautomakeなどのツールの使い方や,yacc, GMP, Boehm GCといった多くの数学ソフトウェアで利用されているツールやライブラリについても触れる.最後に,Emscriptenを用いたWebAssemblyへの変換など,C言語で制作したソフトウェアのウェブアプリへの移植を解説する.
著者は皆,計算代数システムRisa/Asirなど数学ソフトウェアの開発に現在まで携わってきている.本書にはその経験が随所にちりばめられており,この上ない解説書となっている.