- コスモポリタニズム
-
「違いを越えた交流と対話」の倫理
- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2022年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622095330
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[BOOKデータベースより]
多様な価値観が絶えず衝突を繰り返す現代を、分断を乗り越え共に生きるために。古い伝統のある思想を鍛え直し、現代に通用する倫理として、今ここに提示する。
第1章 砕け散った鏡
[日販商品データベースより]第2章 実証主義の檻を抜け出す
第3章 地上の事実
第4章 道徳をめぐる見解の不一致
第5章 実践の優位
第6章 想像上の他者たち
第7章 コスモポリタンな混交
第8章 「文化を所有する」という考え方について
第9章 コスモポリタニズムの対抗者たち
第10章 見知らぬ他者たちに善意を
「コスモポリタニズムの出発点をなすのは単純な考え方である。国家における場合と同様、全人類を単位とする共同体においても、私たちは違いを乗り越えて平和に共存することを習慣としなければならない、という発想がそれである」(本文より)
コスモポリタニズムのこうした発想は耳に心地よいが、現実離れした理想主義的な考え方だ、ととらえる向きもある。コスモポリタニズムの考え方を徹底することで、国家や地域、さらには家族といった、個性や伝統を備えたつながりや愛着が犠牲になりはしないだろうか、といった疑念がもたれることもあるだろう。
しかし、と著者アッピアは言う。この地球に住むすべての人を気にかけて暮らすことと、個々別々の地域に根差した文化や伝統を大切にして暮らすことは両立させられるはずだ。
アッピア自身が、ガーナ人の父とイギリス人の母のもとに生まれ、現在アメリカに居を構えるコスモポリタンである。本書は、ともすれば安易な理想主義に陥りかねないコスモポリタニズムの思想を、さまざまな文化や習慣に触れてきた著者の経験を交えつつ、現代に通用する形で鍛え直すことをねらいとしている。「過去の遺物」ではない、「新しい可能性」をもった倫理として。