- 殉死の構造
-
- 価格
- 1,034円(本体940円+税)
- 発行年月
- 2022年09月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784040824475
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[BOOKデータベースより]
主君の死後、従者や家族が後を追う殉死は忠義の発露ではなく、一時の流行現象であった。しかも「強制」や「同調圧力」ではなく、武士の「粋」を示す行為として認識されていた。特定の時期に流行した理由、そしてなぜ殉死が「強制された死」と後世に誤認されていったのかを解明した画期的名著が待望の復刊!
プロローグ 殉死と忠誠心
[日販商品データベースより]第1章 阿部一族の悲劇
第2章 情死としての殉死
第3章 細川忠利の殉死者
第4章 細川忠興と光尚の殉死者
第5章 伊達政宗の殉死者
第6章 下層の殉死者たち
第7章 殉死者とかぶき者
第8章 「忠臣蔵」の本質
第9章 武士道の成立事情
エピローグ 殉死解釈にみる死生観の転換
江戸時代に社会現象となった殉死は、主君が自然死した場合に家臣や家族など関りがあった者が後を追って自害することを指すが、殉死した多くは主君と近い距離にあった上級武士ではなく、下級武士だったことがわかっている。いったいなぜ下級武士は距離の遠い主のために殉死したのか。殉死は主君の死を悲しみ、死後もお供をするという「忠誠心」によるものと思われがちであるが、そうではない。殉死の本質は、戦争が非日常となった17世紀、戦いに命を懸けることもなくなり、武士、特に体制から疎外された「かぶき者」たちの自己主張のひとつの形であったのだ。さまざまな殉死の実例から、殉死の新解釈に迫った名著復刊。
※本書は、1994年に弘文堂より刊行され、2008年に講談社学術文庫で刊行された『殉死の構造』を復刊したものです。底本には講談社学術文庫版第一刷を使用しました。復刊にあたり、著作権継承者の御了解を得て、改題の他、難読漢字に読み仮名を付すなどの表記上の整理を行いました。