ダイビングのエスノグラフィー

沖縄の観光開発と自然保護

青弓社
圓田浩二　

• 価格: 2,640円（本体2,400円＋税）
• 発行年月: 2022年08月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784787235107

内容情報

[BOOKデータベースより]

「楽園」イメージの一方で、移住者の排除、島文化の衰退と過疎化、サンゴ礁の減少などの問題が山積する沖縄。それらが交錯する地点にダイビング産業がある。ダイバーでもある著者がフィールドワークを積み重ね、本土との差別もからむ複雑な経済的・文化的関係を背景にした沖縄のレジャースポーツの歴史と観光産業、自然保護の実態を浮き彫りにする。

第１章　日本のスクーバダイビングの歴史
第２章　座間味村にダイビング観光が誕生―誰がいつ始めたのか
第３章　「ダイビングの島」の発展と変容―沖縄への県外移住者たち
第４章　排除と共生―座間味村のダイビングショップ問題
第５章　ダイビングポイントを守る
第６章　慶良間諸島国立公園の誕生
第７章　現代人はなぜダイビングにはまるのか

[日販商品データベースより]

自身のダイビング経験をもとに沖縄の観光開発と自然保護の実態を追跡調査し、レジャースポーツ産業の変遷、漁業関係者との共存のあり方、移住者の排除と共生などの分析を通して「基地のなかの沖縄」だけではない「もう一つの沖縄」の光と影を鮮明に描出する。