- 強権的指導者の時代
-
民主主義を脅かす世界の新潮流
日経BP 日経BPマーケティング
ギデオン・ラックマン 村井浩紀- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2022年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784296114276
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[BOOKデータベースより]
プーチンは最初の強権的指導者であり、その原型である。ロシアのウクライナ侵攻が成功すれば、他の強権的指導者も戦争に走るかもしれない。アメリカが支援したにもかかわらずウクライナが敗れれば、中国による台湾攻撃の舞台を整えてしまう可能性さえある。強権政治との戦いに勝つには、相手について理解する必要がある。本書は「強権的指導者の時代」について、主要な3つの問いに答えていく。強権的指導者という潮流はいつから定着したのか?その主な特徴は何か?なぜこの流れが起きたのか?FTのチーフ・フォーリン・アフェアーズ・コメンテーターが、21世紀の地政学的変化を起こす強権的指導者の正体を解き明かす。
プーチン―強権的指導者の原型(2000年)
[日販商品データベースより]エルドアン―リベラルな改革者から権威主義的な強権的指導者へ(2003年)
習近平―個人崇拝の復活(2012年)
モディ―世界最大の民主主義国家における強権政治(2014年)
オルバン、カチンスキ―非リベラルな欧州の台頭(2015年)
ジョンソン―ブレグジット後のイギリス(2016年)
トランプ―アメリカの強権的指導者(2016年)
ドゥテルテ―東南アジアの民主主義の侵食(2016年)
ムハンマド皇太子の台頭とネタニヤフ現象(2017年)
ボルソナロ、ロペスオブラドール―中南米におけるカウディーリョの復活(2018年)
アビー・アハメド―アフリカの民主主義への幻滅(2019年)
メルケル、マクロン―欧州における強権的指導者との戦い(2020年)
ソロスとバノン―思想的な戦い
冷戦後世界秩序は、ポピュリストと独裁者が破壊する
* * *
いま冷戦後世界秩序が揺らいでいる。その元凶は、プーチン、習近平、エルドアンといった強権的なリーダーである。一方でリベラルな政治・経済思想はこの10年ほど弱まり続け、世界の「自由度」は15年連続で低下している。なぜ欧米のオピニオン・リーダーたちはこの事実を直視せず、リベラルな政治・経済思想が世界を席巻するのだといまだに信じているのか?
プーチンが政権を掌握してから1世代が経ち、プーチン的手法のフォロワーが世界に増えていることを認識すべきときがやってきた。中国、インド、トルコ、ブラジル、サウジアラビアといった21世紀の強国が、個人崇拝を奨励し、国民監視に21世紀のツールを活用する強権的指導者によって牛耳られている。
世界を揺るがす「強権的指導者」はなぜ誕生し、なぜ世界の潮流となったのか。なぜリベラリズムは衰退し、民主主義国家の数は伸び悩んでいるのか。1930年代の独裁者の手法と、現代の強権的指導者の手法はどこが違うのか。21世紀における権威主義の流れは、弱められるのか。
FTのチーフ・フォーリン・アフェアーズ・コメンテーターであるギデオン・ラックマンが執筆した話題作。
* * *
プーチンは最初の強権的指導者であり、その原型である。だから、ウクライナ戦争にかかっている利害は、まさにグローバルなものである。ロシアの侵攻が成功すれば、他の強権的指導者も戦争に走るかもしれない。アメリカが支援したにもかかわらずウクライナが敗れることになれば、中国による台湾攻撃の舞台を整えてしまう可能性さえある。
――本書より