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[BOOKデータベースより]
野に親しみ、野にあって成長を遂げた、多感な自然児の系譜を辿る分身たる書物の群れ。創元社世界少年少女文学全集からはじまり、長い年月をかけて読まれ綴られ篩い分けられた59篇。時代を映す精神の軌跡。
机のそばに図形が坐っていた 新旧『カフカ全集』
[日販商品データベースより]処女懐胎 『ペンタメローネ』
幸福なコキュ 『ボヴァリー夫人』
ゲイ・スタディーズの一里塚 『実践するセクシュアリティ―同性愛/異性愛の政治学』
時代は変わる 『“青年”の誕生―明治日本における政治的実践の転換』
言語化された安川加壽子のピアニズム 『翼のはえた指―評伝安川加壽子』
意志と情熱がほとばしるフィルモグラフィ 『映画監督増村保造の世界―“映像のマエストロ”映画との格闘の記録 1947‐1986』
名訳詞華集に託された祖国への思い 『金素雲『朝鮮詩集』の世界―祖国喪失者の詩心』
亡命人生をも愛した不屈の映画人 『ベーラ・バラージュ―人と芸術家』
はざまにいる容疑者 『容疑者の夜行列車』〔ほか〕
30年間にわたって書かれた書評の中から58篇を精選した、著者初の書評集成。長い年月をかけて読まれ綴られ篩い分けられた散文は、時代を映す精神の軌跡であると同時に、野に親しみ、野にあって思索を続けてきた「多感な自然児」の系譜を示すものでもあります。
小説、詩歌、映画、音楽、写真、舞踏、ジェンダー・セクシュアリティから歴史、現代思想、現今の社会問題まで、ジャンルは多岐にわたり、いずれも自身の言葉によって生を切り拓いてきた著者の、書物を通じた一巻の自伝と読んでも差し支えないものです。「本書で論じた書物に通底するのは、この世のさまざまな存在に惹かれ、夢中になるあまり我を忘れたりするものの、すんでのところで言葉を命綱に理性に立ち返る精神であり、そうした精神に基づく人々の営為だという気がしている。」(「あとがき」より)