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[BOOKデータベースより]
小5の国語の教科書(光村図書出版)に『百年後のふるさとを守る』というお話が掲載されました。主人公は、安政元年(1854年)に起きた巨大地震による津波から村人たちを救うため、稲むらに火を放って人々を高台へと導いた浜口儀兵衛です。現在もつづくヤマサ醤油のあとつぎとして育った儀兵衛は、幕末の知識人と交友を深め、ずっと先の未来まで故郷を津波から守ろうと大規模な堤防を築いたほか、医学、教育の発展にも力を尽くしました。知られざる幕末の偉人の一生を、物語のかたちで、わかりやすく伝えます。幕末の偉人の生き方から学ぶ「災害にそなえる」ということ。
序章 ある日、突然!
[日販商品データベースより]第1章 修業時代
第2章 七代目「儀兵衛」
第3章 安政南海地震
第4章 百世の安堵
第5章 梧陵
終章 ア・リビング・ゴッド
【小学上級から】
◯国語の教科書で取り上げられた「稲むらの火」。その史実を描いた「安政南海地震津波の図」をカラー口絵で紹介!
◯浜口儀兵衛が生きた時代、日本では何が起きていたのか。彼の生涯を物語で楽しみながら、巻末の年表で幕末から明治の初めの歴史も学べます。
小学5年生の国語の教科書(光村図書出版)の『百年後のふるさとを守る』で紹介された、稲むらの火のエピソードをごぞんじですか? 安政元年(1854年)に起きた大地震、それによる津波から村人たちを救うため、稲むらに火を放ち、大勢の人々を高台へと誘導したのが浜口儀兵衛(後に浜口梧陵と名乗る)という人物です。
授業で教わるような幕末の偉人でありながら、稲むらの火のエピソード以外、浜口儀兵衛について学習する機会はほとんどありません。この本では、現在も続いているヤマサ醤油の跡とりとして生まれながら、丁稚奉公からスタートし、経営者となってからも勝海舟や佐久間象山といった幕末の知識人たちとの交流を深め、世界の中で日本がどのような位置づけにあるのかを学んで、村人たちに教育の場をつくろうとした姿をいきいきと描きました。そうした意欲にあふれた人物だったからこそ、稲むらの火の際に味わった恐怖を教訓に、百年後のふるさとを守ろうと、当時としてはとてつもない規模の防波堤を築くことができたのでしょう。
これは知られざる幕末の偉人、浜口儀兵衛について物語のかたちで、すいすい読める読み物です。
稲むらの火の舞台となった安政南海地震津波が描かれた図をカラー口絵で紹介するとともに、浜口儀兵衛が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。