- モナのとり
-
- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2022年06月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784406066792
[BOOKデータベースより]
モナとおかあさん、おとうさんは、このくにでくらすために、とおくからやってきました。せんそうをしているくにから、にげてきたのです。
[日販商品データベースより]モナとおかあさん、おとうさんは、フランスでくらすために、とおくからやってきました。せんそうをしているくにから、にげてきたのです――。がっこうはとてもたのしくて、ともだちもできました。けれど、モナのそばには、いつもくろいとりがいます。とりは、ひるもよるも、どこにいくときも、モナについてくるのです……。
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私はモナ、8歳。フランス語のかきとりは得意だけど、さんすうは苦手。踊りが大好き。とても楽しくてきれいだから。学校の友達と遊ぶのも大好き。でも、わたしはみんなと同じじゃない。私には「くろいとり」がついている。どこに行くときも、何をしているときも……。やっぱり「くろいとり」がついていた同じクラスのモーリシオが、ある朝から学校にこなくなった。私はここを離れるなんていやだ。踊りの発表会だって上手にできた。おとうさんは言ってくれる。「みんな、うまく いくからね」おとうさんとおかあさんと、親戚の家に住んでいるモナ。寝る時は家族3人同じ部屋。モナたちは、戦争をしている国から逃げてきて、ここフランスで暮らしているのです。ここで暮らしているのに、フランスに住む権利と働く権利を持っていないのです。平和に暮らすためにやってきた彼女たちの不安な気持ちが、「くろいとり」として描かれます。その鳥は一人に一羽ずついて、その大きさを自在に変えていきます。モナの楽しくて可愛らしい日常や、家族とのあたたかな触れ合い。ちょっぴりユーモラスな美しい絵で楽しみながら、それでも思うのは、戦争というのは、こうして私たちのすぐ身の周りに存在し、いつ自分の身に起きるとも限らないということ。年齢を問わず、想像力をはたらかせながら、しっかりと読んでもらいたい一冊です。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
戦争を逃れてフランスで暮らすモナの話。
難民申請が通らない不安感が、黒い鳥なのですね。
国に送り返された友達のことが印象的です。
地につかない気持ちの生活と日常のちぐはぐさと、黒い鳥の象徴性の距離感がザワザワしました。
活字化されない言葉たちも、重要な役割を果たしています。
(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】