- 新しいエコロジーとアート
-
「まごつき期」としての人新世
以文社
長谷川祐子 篠原雅武 石倉敏明 ブリュノ・ラトゥール エマヌエーレ・コッチャ- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2022年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784753103690
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[BOOKデータベースより]
キュラトリアル実践から展望する未来。ブリュノ・ラトゥール、エマヌエーレ・コッチャ、篠原雅武、石倉敏明ほか国内外の知性と共に思考する「人新世」時代の芸術。
第1章 まごつき期の芸術とキュレーションの役割
[日販商品データベースより]第2章 日常の亀裂/亀裂の未来―瓦礫化以後の世界をめぐる表現と思考
第3章 「地表空間」をめぐる旅と創造―生の軌道としての民族誌的芸術
第4章 エコロジーの美術史
第5章 植物の生の哲学と芸術
第6章 ヒト、モノ、幽霊たちとの調停―中園孔二とナイル・ケティングの芸術実践
第7章 庭のエコロジーとキュレーション
第8章 展覧会の意義と用法―表象の実験、ならびに2つのフィールドブックから
第9章 錯乱のミュージアム―アニミズムの再考を通して近代を問うキュラトリアル実践
第10章 タイプやスワイプする親指
本書は、「人新世」「資本新世」とよばれる新しい環境下で生じてきた自然、 政治、社会、情報、精神面での変化に対する現代美術の応答と変容、そして、これらを伝えるキュラトリアル実践に関して、キュレーター、哲学者、人類学者らによる領域横断的なアンソロジーである。
現代美術と密接に関わる「キュラトリアル実践」は一般に考えられるような「展示」を企画することにとどまらない。それは、展示のみならず、調査、作品、コンテンツ制作、パフォーマンス、ディスカッション、ワークショップ、学習普及プロジェクト、プラットフォームづくり、出版などを多岐にわたる。これらは、身体感覚を巻き込む視聴触覚媒体を通して、共感と知的生産を促し、多様な行為を含むパブリックコモンズを出現させる。
また、地球の存在そのものが危ぶまれる「人新世」をダナ・ハラウェイにならって、SF作家キム・スタンリー・ロビンソンの言葉である「まごつき期 dithering time」として考える本論集では、近年、新たに関心の高まるエコロジー思想と実践に、現代美術(アート)の実践との絡まり合いを読み込む。
今日の「まごつき期」としての「人新世」時代においてエコロジーと現代美術(アート)はいかに応答するのか。国内外の知性とともに、その実践と理論の創造的かつアクチュアルな議論から、「新しいエコロジーとアート」を考える。