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力学の基礎
学術研究出版 鍬谷書店 綿引芳之
点
本書は,古典力学の基礎を理論的に解説した入門書である。科学と呼ばれる「自然現象の理解」は理論という形にまとめられる。ところで,一般に,理論は数学と解釈から構成される。つまり,「理論=数学+解釈」である。解釈は数学を現実世界に対応させるもので,特に理論が科学の理論ならば,自然は数学そのもの,つまり,「自然=数学」となる。それゆえ,自然現象は数学的な性質と言えて,自然現象の理解は理論の構築と等価になる。物理は科学の中でも基礎的な分野で,本書で扱う古典力学は物理の基礎になる。さて,この古典力学だが,高校物理や古典力学の多くの入門書では,「質量」や「力」を曖昧に定義しながら,Newtonの運動3法則を観測事実に基づいて説明している。物理が科学の一分野であることを考えれば,観測事実に基づく説明は自然なことなのだが,Newtonの運動3法則に関する理論的な議論は避けられている。本書では「質量」や「力」の定義を曖昧にせず,Newtonの運動3法則の理論的な議論に踏み込む。手法としては,現代物理学ではかなり昔から主流になっている「対称性」を軸にして議論を進めてゆく。 本書は高校物理を前提としないが,高校数学,および,大学1年次で習う数学(微積分と線形代数)の基礎を前提としている。ただし,高校数学は,微積分の基礎,特に,区分求積を理解していれば十分で,大学1年次で習う数学は,全て学習してから本書を読み始める必要はなく,本書を読みながら学習すれば十分である。むしろ,本書では,これらよりも論理的な思考能力が重要になる。本書は大学等の受験や物理学以外の分野を意識して書かれてはいないが,本書で展開される論理的な思考は,理系ならどんな分野でも役立つことは間違いないと信ずるものである。
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[日販商品データベースより]
本書は,古典力学の基礎を理論的に解説した入門書である。科学と呼ばれる「自然現象の理解」は理論という形にまとめられる。ところで,一般に,理論は数学と解釈から構成される。つまり,「理論=数学+解釈」である。解釈は数学を現実世界に対応させるもので,特に理論が科学の理論ならば,自然は数学そのもの,つまり,「自然=数学」となる。それゆえ,自然現象は数学的な性質と言えて,自然現象の理解は理論の構築と等価になる。物理は科学の中でも基礎的な分野で,本書で扱う古典力学は物理の基礎になる。
さて,この古典力学だが,高校物理や古典力学の多くの入門書では,「質量」や「力」を曖昧に定義しながら,Newtonの運動3法則を観測事実に基づいて説明している。物理が科学の一分野であることを考えれば,観測事実に基づく説明は自然なことなのだが,Newtonの運動3法則に関する理論的な議論は避けられている。本書では「質量」や「力」の定義を曖昧にせず,Newtonの運動3法則の理論的な議論に踏み込む。手法としては,現代物理学ではかなり昔から主流になっている「対称性」を軸にして議論を進めてゆく。
本書は高校物理を前提としないが,高校数学,および,大学1年次で習う数学(微積分と線形代数)の基礎を前提としている。ただし,高校数学は,微積分の基礎,特に,区分求積を理解していれば十分で,大学1年次で習う数学は,全て学習してから本書を読み始める必要はなく,本書を読みながら学習すれば十分である。むしろ,本書では,これらよりも論理的な思考能力が重要になる。本書は大学等の受験や物理学以外の分野を意識して書かれてはいないが,本書で展開される論理的な思考は,理系ならどんな分野でも役立つことは間違いないと信ずるものである。