この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 映画のなかの「北欧」
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2019年11月発売】
- 『ドライブ・マイ・カー』論
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2023年04月発売】
ゲスト さん (ログイン) |
![]() |
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2019年11月発売】
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2023年04月発売】
[BOOKデータベースより]
映画、この欲望と快楽のメディアを題材として取り上げるのみならず、媒体の特質、俳優の身体、興行形態、鑑賞行為といった構造的要素までをも小説へと移植した谷崎潤一郎。その強靭なる映画的思考/欲望は、いかにして“映画小説”の血肉となったのか。映画の富を小説においても展開し、みずからの文学に新生面を開くまでの作家の足跡を緻密にたどり、谷崎文学のさらなる深みを開削する。
谷崎潤一郎と近代映画史
[日販商品データベースより]第1部 映画の潮流(“シネマニア”谷崎の誕生;「人面疽」の“純映画劇”的可能性―映画化計画をめぐって;「月の囁き」考―“映画的文体”を書く/読む)
第2部 映画製作と欲望の物語(「肉塊」と映画の存在論―水族館 人魚幻想、“見交わし”の惑溺;「青塚氏の話」のドラマツルギー―映画製作/受容をめぐる欲望のありか)
第3部 映画を夢む(「魔術師」、視覚のゆらめき―「半羊神」の狂乱;記憶のフィルムと羊皮紙―「アヱ゛・マリア」と映画語り;「盲人」の夢―「春琴抄」と映画哲学)
映画テクストの極北
映画の魔≠ノ魅入られて、
映画、この欲望と快楽のメディアを題材として取り上げるのみならず、媒体の特質、俳優の身体、興行形態、鑑賞行為といった構造的要素までをも小説へと移植した谷崎潤一郎。
その強靭なる映画的思考/欲望は、いかにして映画小説≠フ血肉となったのか。
映画の富を小説においても展開し、みずからの文学に新生面を開くまでの作家の足跡を緻密にたどり、谷崎文学のさらなる深みを開削する。
***
谷崎は映画という存在をメディア/芸術/産業面から複層的に捉えて物語化した点で、現代に至る文学と映画の協働関係における先駆の作家と位置づけられる。……映画小説において、谷崎は映画を単に尖端的な題材として恣意的に選択したのではなく、媒体的特質や流通過程を有機的に文脈化した。映画を観る、あるいは消費し、愛玩する行為と空間をその在り方に仮託して表象したのだ。(序章より)