この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- クリームイエローの海と春キャベツのある家
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2024年04月発売】
- キン肉マン 四次元殺法殺人事件
-
価格:814円(本体740円+税)
【2023年03月発売】
- 私はだんだん氷になった
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2022年10月発売】
- きみは溶けて、ここにいて
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2022年07月発売】
- 鉄のしぶきがはねる
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2011年02月発売】
[BOOKデータベースより]
20代なかばのムシナは“芸人としては”美人でスタイルも悪くない。そのことと、実家暮らしなことがコンプレックスでもある。恋愛は邪魔だとわかっていても、男性に求められると応えてしまう。結婚も出産もしたいけど、売れるまではできないと思っている。先輩たちは解散して結婚したり、B級タレントに転身したり。かと思うと、見た目にインパクトのある後輩に、サクッと抜かれてしまう。賞レースやテレビに出たりするようになって、底辺からは脱出したような気がするけれど、引退して赤ちゃんを抱く先輩のことは、素直に祝福できない…。「どっちつかず」な女芸人の、もどかしくも愛おしい日々。
[日販商品データベースより]結婚も出産も、売れてから?
「可愛いくなりたいじゃなくて、面白くなりたい欲って、何なのかな」
女芸人たちの切ないまでのリアルを描く、初めての長編小説。
20代なかばのムシナは“芸人としては”美人で背も高くスタイルも悪くない。そのことと、実家暮らしであることが、コンプレックスでもある。
ウケたい気持ちはあるけれど、それほど向上心もない。恋愛は女芸人には邪魔だとわかっていても、男性に求められると応えてしまう。結婚も出産もしたいけど、売れるまではできない、と思っている。ことさらヒエラルキーを強調する女芸人の先輩たちは、解散して結婚したり、B級タレントに転身したり。かと思うと、見た目にインパクトのある後輩芸人が、あっという間にムシナを抜いていく。「サイコメトリング」というオリジナルのネタを手にし、賞レースの3回戦に進んで手応えをおぼえるけれど、その上には行けない。でもなんとなくテレビに出るようになり、イケメン男優からこなをかけられたりして、底辺からは脱出したような気がするけれど、芸人をやめて結婚出産した先輩のことは、素直に祝福できない。
そんな「どっちつかず」なムシナと、ムシナを取り巻く“底辺”の芸人たちの、もどかしくも切ない日々を、残酷なまでの観察力で生々しく描く長編小説。